【入り数を小さくすることで新市場開発のパッケージマーケティング ~ブルボンのプチ~】
【入り数を小さくすることで新市場開発のパッケージマーケティング ~ブルボンのプチ~】
「大きいことはいいことだ」と今だにいっている貴方へ。
世の中は「小さいことはいいことだ」に変わっています。
おはようございます。
パッケージマーケティングという言葉を世の中に浸透していきたい松浦 陽司です。
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本日のネタ元は小野寺豊さんに頂いてます!
販促の反則技 ブログ
http://www.wecando.co.jp/blog/
小野寺豊さん、有り難うございます。
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最近、大きなサイズよりも、小さいサイズが好まれます。
ぶどう饅頭も3本入りが発売されています。
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11017430775.html
ゆで卵なんか、1個で販売してます。
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11052253596.html
サイズを小さくするだけ、入り数を減らすだけでも、新市場開発、売上アップを狙えます。
先駆けとなったのがブルボンの『プチシリーズ』です。
ターゲットは『コンビニにお昼ご飯を買いにくるOLたち』!
コンビニで昼ご飯に使うOLたちの予算が500円以内というデータから、
弁当+デザートで予算に収まり、
食後に一口甘いものを食べたいというニーズも考慮し、
80円で食べきりサイズというコンセプトでシリーズ化しました。
その後、『いろいろな味を少しずつ食べたい』というニーズを開発。
さらに“個食化”や“お菓子を持ち歩く”という従来の食シーンを創造!
女性のハンドバックに難なく入る大きさと
持っていても可愛らしいイメージのパッケージデザイン、
そしてひとりで食べても余らない食べきりサイズを重視した結果、ヒット商品になった訳です。
入り数を小さくするというパッケージマーケティングで大成功を収めた訳です。
もし、私が企画変更を担当させて頂けるなら、
次に狙うのは「オジさんのオツマミ」市場でしょうか。
「男は黙ってプチ」とか、
「お酒のおつまみプチ」とか、
「深夜の御供のプチ」とか、こんな市場開発も面白いのではないかと思いますね。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。