【販売半年で3.5億円の売上を達成しているオレンジのハミガキ 小林製薬さんの「トマリナ」】
【販売半年で3.5億円の売上を達成しているオレンジのハミガキ 小林製薬さんの「トマリナ」】
おはようございます。
パッケージは売り場で目立つ必要もあると思っている松浦 陽司です。
昨日は「2012年はオレンジだ」という記事を書きました。
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11203875705.html
2011年9月に発売された小林製薬の「トマリナ」もオレンジのパッケージです。
このパッケージが優れているところはターゲットが明確なところですね。
ターゲットは「歯ぐき下がりが気になる方に」です。
・・・え?なんで分かるのって?
だって、パッケージに大きく書いてます(笑)
小林製薬さんの流石のコピー力です。
しかし、なんでオレンジにしたんでしょうね?
従来、ハミガキと言えば、青、白、銀などが主流の色。
当然、店頭でも同じような色が並びます。
そうです。
オレンジのパッケージは売り場で目立つんです!
「みんな、一緒の色」では埋もれてしまいます。
もちろん、「目立つ」という意味もあるんですが、それ以上のメッセージがあります。
それは「従来のハミガキとは違いますよ」ということです。
通常の歯磨きや、従来の歯周病対策とは全く違う市場。
「歯ぐき下がり」という新しい市場を開拓する商品であるということです。
パッケージの色を変えることで、こういったメッセージをお客さんに伝えるわけです。
パッケージは目立つことも重要。
そしてそれ以上にコンセプト(今回の場合は新市場開拓)をパッケージで表すことが重要!
小林製薬さんの「トマリナ」は発売半年で売上3.5億円を達成!
パッケージマーケティングのすごい威力です。
ここで中小企業に置き換える勝手にコンサルコーナー。
パッケージ開発するときは、思わず単品だけでチェックしてしまいますが、
「店頭で並んだ時にどうなるか?」ということを必ずチェックしないといけません。
店頭で埋もれてしまってはいけませんからね。
トマリナがもう一つ、優れているのが、POPシールですね。
これだけでもさらに目立つようになります。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。