【パッケージに関する投資って、どれだけ行えばいいのか?】
「パッケージにどれだけ投資してもいいんですか?」
こんな質問を受けることがあります。
ボクが経験上でお伝えするなら
「10%でお考え下さい」です。
あ、びっくりしないで!
売上の10%じゃないですよ(笑)
商品単価に対して、10%を目安にしてください。
商品単価が1000円なら100円までです。
※ただし、初期費用(デザイン代、版代、型代などは除く)
純粋にパッケージ代として、10%くらいです。
もちろん、商品によって、この比率はかなり変わって来ます。
次の5つの場合によって考えてみます。
1)贈答用商品
パッケージ代比率があがって来ます。
場合によっては25%を超える費用を投入しても大丈夫!
それだけ、パッケージによって商品価値が変わるからです。
上がった分のパッケージ代以上に、売価を上げたら大丈夫です。
簡単に言うと、同じりんごでも、
1 透明ポリ袋入り
2 贈答用桐箱入り
値段が全く変わって感じるので、伝わりますよね。
2)土産用商品
これもパッケージ代を結構かける部類です。
10~20%かけちゃってもいいでしょうね。
パッケージによって商品価値が高まる訳ですから。
3)日配用商品
これはちょっと粗利が取りにくくなることがあります。
10%前後を目安にした方がいいかも知れませんね。
4)価格競争真っただ中商品
これは考えないといけません。
そもそも、価格競争にハマっているのが問題です。
パッケージに投資して、せめて3)に、
ランクアップして欲しいのがボクの願いです。
5)流通さえすればいい商品
業務用で、流通すればいい商品はまた話は別です。
パッケージ代比率は下げた方がいいので。
無地のパッケージで、極力薄く。
場合によっては5%以下でももちろん大丈夫です。
こんな感じで、パッケージ代を考えてみてはいかがでしょうか?
「うちはもうちょっと投資した方がいい」
「逆に、落とさないと」
「贈答用なのに、もっとかけても大丈夫か」
「価格競争真っただ中なのに、投資しようかな」
なんて、感じて貰えたら幸いです。
まあ、もちろん、今回は商品のことだけで考えてますから、
他にも
「どんな売り場で売るのか?」
「お客様はどんな人なのか?」
あわせて、調整してみてくださいね!
あ、途中でも書きましたが、初期費用は除いての金額です。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。