【パッケージの役割③差別化(独自化)型 ヤマサ醤油「特選醤油」と小林製薬「のどぬーるスプレー」】
【パッケージの役割③差別化(独自化)型 ヤマサ醤油「特選醤油」と小林製薬「のどぬーるスプレー」】
おはようございます。松浦 陽司です。
昨日と一昨日の記事に引き続いて、パッケージの役割③差別化(独自化)型です。
パッケージの役割
①使用シーン創造型
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11256296696.html
②不満解決型
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11257291836.html
③差別(独自)化の実現
他社が実現できなかったパッケージを実現してしまうことです。
ヤマサ醤油は、醤油を真空パックパッケージに変更しました。
技術的に非常に難しいものです。
一般的に、しょうゆは開封後どんどん劣化。
一か月も持てはOK。
ヤマサ醤油は開封後も空気に触れることのない特殊パッケージの採用。
注ぎ口に空気が入らないように逆止弁がつきました。
これにより、開封後も75日間の鮮度保持を可能にしました。
近代の家庭では、30日で醤油を使いきれないことが多い。
非常にお客さんの都合も考えた素晴らしいパッケージです。
小林製薬さんの商品でもこんな差別化(独自化)パッケージがあります。
「のどぬーるスプレー」
見た通り、喉の奥まで薬をシュッと一吹きできるようになってます。
他社にない形で、差別化(独自化)を図っています。
こうやって、パッケージで他社と違うものをつくる。
パッケージによって、差別化(独自化)ができます。
さて、ここで中小企業に置き換える勝手にパッケージマーケティングコンサルコーナー!
今回の事例は完全に大手事例です。
中小の私たちが真似をするところは「まず聞いてみる」ことです。
「こんなパッケージないの?」と聞いてみてください。
もちろん、100%回答があるわけではありません。
でも、ひょっとしたら解決策をしっているかも知れません。
以前にこんなことがありました。
お客さん「もっと小型の脱酸素剤ってないのかな?」
松浦 「ありますよ」
お客さん「・・・え?なんで言ってくれなかったの?」
松浦 「すみません、言ってなくて」
「まず聞いてみる」は誰にでもできますからね!
ぜひ、パッケージ松浦にもお問い合わせくださいね!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。