【ハウス食品 「温めずにおいしいカレー」の開発秘話!伝わりやすいパッケージで売れる商品づくり!】
【ハウス食品 「温めずにおいしいカレー」の開発秘話!伝わりやすいパッケージで売れる商品づくり!】
おはようございます。松浦 陽司です。
せっかくいい商品を作っても、
お客さんに伝わらないと、ないのと同じ。
売れません。
パッケージはお客さんに伝える重要な役目がありますね。
ハウス食品 温めずにおいしいカレー
2012年8月に発売されて、たった一ヶ月で一億円売れました。
すごいですねぇ~!
なにがこの商品の価値なんでしょう。
それは「温めずにおいしい」ってことです。
うぅ~ん、なんて、分かりやすい(笑)!
なんせ商品名が「温めずにおいしいカレー」です。
パッケージでしっかりと訴えています。
特に昨年は震災もあり、
調理の必要がないこのレトルトカレーが非常食として注目されました。
さらに、
小さい子供や高齢者を家に残して出掛けなければいけない場合、
調理に火を使う必要のない、
子供にも高齢者にも安全なこの商品が選択されました。
さらにさらに、
お弁当にそのまま持っていく人。
究極は
温めることすら面倒だという人に大ヒットしてます。
実はこの商品、開発される前に色々とネーミングの候補が上がっていました。
「すぐたべ亭」
「クックレス」
「クックゼロ」
しかし、最終的には「温めずにおいしいカレー」になりました。
私はこれが正解かと思います。
候補作品では、せっかくの商品の価値がストレートに伝わりません。
「クックレス」って言われても、なにがなにがなんやら?
また今年も暑い夏がやってきます。
そんな時にはさっぱりと温めずにおいしいカレーをいかが??
さて、ここで中小企業に置き換える勝手にパッケージマーケティングコンサルコーナーです。
いきなり商品名を変えたりするのは難しいでしょう。
でも、
「どんなシーンに食べて欲しい」
「この商品を通してどんな体験をして欲しい」は説明できますよね。
POP、
チラシ、
パッケージ、
なんでも結構です。
そのシーン、体験をお客さんに伝えてあげましょう。
●これを買って帰ったら、女性に「さすが」って言われますよ
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11033552610.html
●お土産に便利ですよ
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11037656342.html
●孫が喜びますよ
●お中元にぴったり
●家族で団欒できますよ
お客さんがどんな体験を得たいか、考えてみてくださいね!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。