【商品を売るのは営業マンか?パッケージか?】
優秀な営業マンはどっちなのか?
A.できる営業マン
B.パッケージ
答えは明白!
「どうせ、パケマツさんのブログだからパッケージって言うんでしょ」ってならないでね(笑)
いきなり答えを言うと
販路を広げる時は「A.できる営業マン」
店頭では「B.パッケージ」
こんな感じで、場合によって違います。
販路を広げる時は営業マンの出番!
営業マンがスーパーのバイヤーさんとの商談に行きます。
その時にお客様に「この、ひじきの特徴はなんですか?」って聞かれます。
すると営業マンは
「よくぞ聞いてくれました!
このひじきの特徴は何といっても徳島県産ということです。
他社の多くのひじきが中国産です。
国産もないことはないのですが、“国産”と書いてあるだけです。
何県で獲れたと限定されているものはありません。
ところでご存知でしょうか?
昔は鉄鍋を使うのが当たり前だったのですが、
今では通常、鉄鍋を使わないので、ひじきに鉄分ってないんですよね。
だから、普通のひじきって、鉄分があまりないんです。
ところが、うちでは昔ながらに鉄鍋を使ってひじきを作っています。
つまり、昔ながらの鉄分豊富なひじきなんです!
スーパーに来るお母さんたちって、子育て世代が多いじゃないですか!
家族や、子供の健康のためにも、ばっちりのひじきなんです」
と答えることができます。
相手も商談なんで、ゆっくりと聞いてくれますしね。
さあ、商談成立!
やったー!
スーパーに置いてくれることになりました!
ところが!
スーパーの売り場にこの営業マンが貼りついて
通りかかる一人ひとりのお母さんたちに
「このひじきの特徴はうんぬんかんぬん・・・・」とお伝えすることはできるでしょうか?
無理ですね。
スーパーでお客様が商品を見る時間!
いろいろ説があるのですが、
一番短いの0.2秒!
長いのでも6秒と言われております。
6秒でさっきのバイヤーさんに伝えたセリフ!
・・・言えるわけない。
いや、そもそも一人ひとりに伝えるなんて、、、無理。
そんな時に、パッケージの出番がやってくるのです!
一瞬!
パッケージを見た時に
「なに、これ?」と思って手に取って貰えること。
そして、
「へー、徳島産で、へー、鉄分ばっちり。子供の健康にも良さそう」と感じて貰えること。
その役割を担うのがパッケージです!
そんな時に、こんなパッケージだったら伝わるでしょうか?
うーん、ちょっと伝わらないかもですね(汗)
ひじことしか書いて無いし。
でも、これだったら伝わると思いませんか?
「徳島生まれの徳島の漁師によるとくしま漁連がおすすめするひじき」
売り場で目立つ朱色!
ネーミングに3つも徳島と書いてある!
子育てママ応援のイラストのところに、鉄分のことも書いてある。
これなら
「へー、徳島産で、へー、鉄分ばっちり。子供の健康にも良さそう」と感じて貰えそうですね。
事実、このパッケージにリニューアルしたとたんに
2系列23店舗の徳島県内スーパーで取引が始まりました!
そして、意外なことに
「あの、徳島生まれのひじきをうちでも取り扱いさせて貰えませんか?」
と、道の駅や、お土産物売り場から電話があったのです。
徳島土産としても取り扱われるようになりました。
「パッケージはモノ言わぬセールスマン」
という言葉があります。
お役に立てて、よかったー。
こんな風に
できる営業マンは商談に必要。
いいパッケージは店頭で必要。
というお話でした。
パケマツは、パッケージを変えることで
商品の魅力を最大限に引き出して、
売れない商品を、売れる商品にしたいと思い、日々、お仕事しております♪
<徳島県漁業協同組合連合会>
この商品を買ってみたい!
あるいは、「うちの店でも取り扱いたい」と思った方はぜひ問い合わせてくださいね♪
http://www.tokushimagyoren.or.jp/
〒770-8516 徳島県徳島市東沖洲2丁目13番地
TEL 088-636-0500 FAX 088-636-0525
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この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。