【商品はパッケージが9割】~メラビアンの法則から導く恐るべき事実~
「商品はパッケージが9割」であることを証明したいと思います。
ところで、あなたは
「メラビアンの法則」ってご存知ですか?
話し手が聞き手に与える影響の度合いを
1)視覚情報(見た目、姿勢、立ち居振る舞いなど)
2)聴覚情報(声のトーン、声量、高さなど)
3)言語情報(言葉、文字など)
この3つに分けて調べたものです。
結論から言うと
1)視覚情報 55%
2)聴覚情報 38%
3)言語情報 7%
で、圧倒的に1)視覚55%、2)聴覚38%(=2つで93%)と多いわけです。
びっくりする比率です。
本人が実際に考えている
3)言語情報=その人が考えていることは、伝わり方に置いては7%なんですよね。
極端に言うと、人は
外見 9割
中身 1割と言うことができます。
では、これを商品の中身とパッケージについて考えて見ましょう。
パッケージ=視覚情報 とします。
中身=言語情報 とします。
聴覚情報がないので、それは差し引きます。
1)パッケージ 55%→補正して、88%
2)中身 7%→補正して、12%
そう、およそ9対1の割合で、パッケージが重要と言うことになります。
これは何という結果でしょう!
ここでも
パッケージ9割
中身1割
の比率は崩れないのです。
ただ、人に置いてもそうですが
見た目や声のトーンがよくて付き合っていても、
実際に考えていること(言語情報)の中身が薄かったり、悪かったりしたら、それは最悪です。
二度と会いたくないですね。
商品の中身とパッケージも同じで、
パッケージがよくって買っても、
中身の商品が不味かったり、不具合があるとNGなのです。
逆にパッケージが「この商品二度と買うもんか」という目印になってしまうので(汗)
商品を買うときに、見た目=パッケージが9割というのは当然です。
しかし、当たり前ですが、
商品がよくないと、リピートに繋がらないということです。
こちらの「焼肉のたれ」も
この食欲減退食満載の色使いでは売れなかったわけです。
ところが!
「今夜は焼肉じゃ」と命名!
美味しそうな色目のパッケージにすると、
8倍売れるようになりました。
ね?
見た目が9割でしょ。
パッケージも、中身も、強化していくことを考えましょう♪
プレゼンテーションとパッケージには相通ずるものがあった!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。