【顧客に呼びかける、気づいてもらえるネーミング3選】
商品ネーミングを考える時に、
ストレートな商品名を付けるのも一手です。
レンコンなら、「レンコン」
消臭剤なら、「消臭剤」
魚のすり身なら、「魚のすり身」
でも、それじゃ、横に並んでいる商品と全く違いが分からない。
だから、顧客に呼びかけるようなネーミングにしては如何でしょうか?
理由としては、心に響きやすいからです。
「佃煮」って言うよりも、「ごはんですよ」
「煎茶」って言うよりも、「おーい、お茶」
ね?!
明らかに響くでしょう。
事例を3つほど、紹介します。
<レンコン>
普通なら「徳島県産レンコン」で終わり。
齋藤農園のレンコンは違います。
「徳島産 甘熟 れんこん 歯ごたえ一番」
ネーミングの
「甘熟」で、「あー、甘いんだな」と感じさせます。
「歯ごたえ一番」のキャッチコピーも添えて、歯ごたえの良さも伝えます。
<消臭剤>
普通なら「消臭剤」ですが、勝てるわけない。
でも、「フレッシュ」とかネーミングして、
「リセッシュ」や「ファブリーズ」に勝てるわけない(汗)
ということで、赤玉さんの消臭剤はこうなりました。
「父さんのまくら」
実は、主婦が一番いやと思っている臭いが「父さんのまくら」なんだそうです。
もう、ストレートに伝わるネーミング。
これを店頭で見た主婦が
「そうそう、お父さんのまくらが臭いのよー」って
反応してくれますね。
<白身魚のすり身>
まあ、「白身魚のすり身」ってネーミングでもいいですが、
「そのすり身を購入することで、どんなメリットがあるのか?」は
お客様には伝わらないですよね。
そこで、大市珍味さんはこのようにしました。
仕込みの達人 白身魚のすり身
「仕込みの達人」とネーミングしたことで、
「ああ、このいかつい料理人が仕込んでくれてるのね。後は仕上げるだけなのね」
と気づいてくれます。
如何だったでしょうか?
パッケージにおけるネーミングの重要性が伝わりましたか?
今日の3つの記事の更に詳しい解説はこちら
【徳島レンコンだけが持つ特徴は「甘さ」と「シャキシャキ」】~齋藤農園レンコンパッケージ開発~
【お父さんの枕の臭さに鼻を曲げるお母さんを救えっ!】~赤玉さんの「父さんのまくら」~
【飲食店のオーナー救出大作戦】~大市珍味「仕込みの達人」シリーズ発売開始~
ぜひ、見て頂けたら嬉しいです。
それにしても、
ネーミングとキャッチコピーの関係性って大事だな。
キャッチコピーの魔術師が語る、売れるパッケージは○○にもこだわれ!
こちらの動画も合わせて見てくださると嬉しいです♪
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。