【「売れる商品」は「かっこいいパッケージデザイン」なのか?】
クライアントから、よく言われることがあります。
「かっこいいパッケージデザインにしてください。
そうしたら、売れますよね!」
つまり、公式的には
売れる商品=かっこいいパッケージデザイン
ということになっているのですが、
これは果たして本当なのでしょうか??
むしろ、かっこよくない方が、売れたりすることも。。。
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
さて、ボクが南紀白浜(和歌山)の「とれとれ市場」で見かけた商品がこちら!
なに?
これ?
真っ黒のパッケージじゃないですか?!
パッケージ前面はこちら。
まったくもって、何の商品かもわからない。
かっこいいパッケージデザインでは無縁の存在。
パッケージ裏面にようやく品名や一括表示が書いてます。
あーーー!
芸人の「たむらけんじ」さんがプロデュースする
「たむらの黒ポテ」という商品です。
パッケージ的には、、、とても「いけてる」とか「かっこいいパッケージデザイン」とかは言えないレベルです。
でもね、店頭で並んでいると。。。
存在感、めちゃあるーーー。
実際に数分、ボクもこの売り場で立ち止まって見ていましたが
通りかかる多くのお客様が、手に取ってみていました。
そして、数人はカゴへ。
ちなみに、Twitter「#たむらの黒ポテ」で見てみると、
多くの方が投稿されているようです。
このパッケージを見ていると、どうやら
売れる商品=かっこいいパッケージデザイン
という公式は成り立たない。
「売れる商品」は必ずしも「かっこいいパッケージデザイン」とは限らない
ってことですね。
あ、ボクが言いたいのは
「売れる商品はかっこいいパッケージデザインだ」も成り立つ場合もあるし、
成り立たない場合もあるってことです。
あくまで売り場や話題性、そしてターゲット顧客に合わせた
パッケージデザインになっていることが必要ですね。
(たむらの黒ポテの画像出展 https://www.yakiniku-tamura-shop.com/shopdetail/000000000141/)
こちらの動画も合わせてお楽しみくださいませ♪
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。