【愛媛県内子(うちこ)町「からり」の椎茸農家のおばあちゃんに学ぶパッケージマーケティング】
【愛媛県内子(うちこ)町「からり」の椎茸農家のおばあちゃんに学ぶパッケージマーケティング】
おはようございます。松浦 陽司です。
椎茸大好きです!
エノキもシメジも大好き!菌類好きです!
椎茸を直売で売るおばあちゃんだって考えてます。
客単価アップの方法を考えてます。
愛媛県内子町の「からり」という直売所はよく視察が入るそうです。
そして、視察に入った人に、おばあちゃんがウキウキと話しかけてきます。
「私の売り場に来てくれ!」
そこには2種類のパッケージがあります。
①1300円 お徳用のパッケージ
②900円 明らかに①と比べたら小さい、お得感がない。
おばあちゃんは聞きます。
「あんたならどっちを買う??」
すると皆は答えます。
「1300円の方ですね、こっちがお得です」
するとお婆ちゃんは答えます。
「そうだろうね!実は900円の方はダミー商品なんよ」
そうです。
おばあちゃんは1300円の椎茸を買ってもらうために、
わざと900円のダミー商品を用意している訳です。
900円の商品は売れなくてもいいんです。
ダミーですから。
本来の目的は、1300円の商品を売ることです。
だって、その方が客単価も上がりますしね!
わざと2種類のパッケージを用意する。
一つは売れなくてもいいダミー商品。
一つは売れて欲しい本命商品。
入数の変化だけで、こうやって顧客心理を誘導することができます。
愛媛県のおばあちゃんがここまで考えてます。
私たちももっと頭も使ってみませんか??
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。