【パッケージは用途やターゲットで六変化?いや、20変化? 宝酒造さんの味りんの事例】
【パッケージは用途やターゲットで六変化?いや、20変化? 宝酒造さんの味りんの事例】
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦 陽司です。
中身は同じ「味りん」です。
商品展開をしていく中で、貴方なら何個のパッケージを思い浮かべますか?
業務用、家庭用、大きい、小さい、真中、・・・
6種類くらいですかね?
いえいえ、なんと味りんだけで20種類のパッケージがあるんです!
代表的なのは通常のペットボトルタイプです。
もちろん、小さい卓上ペットボトルがあります。
大入りの瓶タイプもあります。
お徳用2L紙容器だってあります。
ペットボトルも取っ手付きタイプがあります。
エコパウチのパターンもありますね!
ざっと挙げるだけでも、6パターン!
これに大小様々なサイズ展開が加わると、
味りんだけでなんと、20種類ものパッケージがあるんです!
(宝酒造の商品データベース http://www.takarashuzo.co.jp/tkr-shohin/cmn_p_list.php?p_BrandID=92 )
では何故、こんなにたくさんの種類のパッケージで販売するのでしょうか?
それは、お客さんにとって、パッケージの違いが買う価値になるからです。
小さくすると、卓上になる。
大きくすると、業務用になる。
中間で、台所用になる。
取っ手を付けると使い勝手がいい。
エコパウチでリサイクルができる。
紙容器で減容化。
・・・などなど、お客さんの価値を創造できます。
私は使いきりタイプもあればいいなと考えました。
宝酒造さん、いかがですか?
「あぁ、もうこの商品ダメだ!」
諦める前に、パッケージを見直してみてはいかがでしょうか?
ちょっと変えるだけで、お客さんの価値を作ることができるかも知れませんよ。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。