【雹(ひょう)でりんごが壊滅的被害でも通常価格であっという間に売り切れた工藤農園「的中りんご」】
【雹(ひょう)でりんごが壊滅的被害!でも通常価格であっという間に売り切れた工藤農園の「的中りんご」】
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
平成18年6月
青森県弘前市に恐ろしいほどの雹(ひょう)が降りました。
その雹のため、りんごか壊滅的被害に!
通常、傷ついたりんごは全く品物になりません。
安く安く買いたたかれるのが当たり前です。
でも、工藤農園の工藤貴久さんは諦めんでした。
同年(平成18年)10月に、通常価格で販売開始。
そして、あっという間に売り切れたのです。
工藤さんは一体、どうしたのでしょう??
それは正に逆転の発想でした。
「うちのりんごはものすごい確率で雹に的中してしまった。
・・・あ、的中?
“的中りんご”っていうのはどうかな?」
そして、面白い宣伝で販売開始!
☆☆☆
的中りんご
夢や予想、恋を叶える!
(効果には個人差があります)
雹が命中した「的中りんご」
食べれば幸運が舞い込む・・・かも。
中略
かなりの確率で・・・かなりの確率で・・・かなりの確率で・・・
貴方の夢や、クジや、恋も、“的中”するかも。
的中りんご(年末ジャンボ宝クジ1枚入り)
☆☆☆
いやー。笑わせますね。
特に最後の「宝クジ1枚入」(笑)
通常価格の5kg4000円で販売!
あっという間に売り切れたんですね。
ネーミング一つでこんなこともあります。
貴方の会社の商品で、いわくつきの商品はありませんか?
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。