【日本一長い名前のお菓子「願いを結んで(…中略…)大結願」(だいけちがん)が大ヒット!】
【日本一長い名前のお菓子「願いを結んで(…中略…)大結願」(だいけちがん)が大ヒット!】
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
「うちの商品に特徴なんてないよ」
そう諦めることはありません。
土地、
歴史、
販売個数、
由来、
材料、
いろいろな切り口で価値を付けることができます!
2011年7月12日
日本一長い名前のお菓子が発売!
その名前が話題になったり、
ヤフーニュースで取り上げられたり、
売れに売れているのです。
その名は
「願いを結んで 思いを結んで ひとを結んで お遍路さん
四国霊場八十八ヵ所 暑熱厳寒山々踏みこえ 巡り巡ってうれしや上がり三ヵ寺
嗚呼生きててよかったと 幸せ味わう創作和菓子 呼ばれたし名は大結願」
・・・ということで、長いので最後の3文字だけとって
「大結願」(だいけちがん)ということになってます。
こちらの土地は香川県さぬき市。
「香川といえばうどん」ですが、さぬき市はうどん名産ではない。
過疎化が進み、人口も減る一方。
そこでこの土地をブランディングできるようなお菓子を発売したいということになりました。
最初は「こんな土地に特徴なんてないよ」という話でしたが、
探してみたら、四国霊場八十八カ所の最後の3つの御寺「上がり三ヵ寺」があった!
そこで縁起の良い「結願」をお菓子で表現して「大結願」(だいけちがん)となったのです。
お菓子も両手で拝んでいるような形。
あるいは遍路の小石を表す形と凝っています。
そしてなんといっても、インパクトなるのはこのパッケージですよね!
商品名はもちろん、お遍路に合わせて88文字です。
さらにユニークな点は「代わり参りハガキ」が同封されていること。
これはハガキに願いを書いて送ると、代わりに参拝してくれる仕組みです。
これは嬉しいですね!
「お遍路したいけど、自分ではなかなか・・」
そう思っている人にプレゼントしたら喜んでくれること間違いなしです!
この長いネーミングが話題を呼び、
ヤフーニュースを始め、たくさんのメディアで紹介!
さらに個人のブログ・FB・ツイッターなどで評判を呼び大ヒットしました!
きちんと価値を見つけて、パッケージで表現することってとっても大事ですね!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。