【「上野動物園に行ってきたよ!」そんな思い出や話題づくりのパッケージ「上野のパンダチョコ」】
【「上野動物園に行ってきたよ!」そんな思い出や話題づくりのパッケージ「上野のパンダチョコ」】
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
突然ですが質問です。
あなたが上野動物園に行ったとします。
その時のお土産を買う基準はなんでしょう?
味でしょうか?
ボリュームでしょうか?
いえいえ、そんなことはないですよね。
だって、味は試食しないと分かりません。
でも、殆どの場合は試食できません。
ボリュームは見たら分かるかと思います。
でも、最近は「そんなに量だけあっても」という方も多いです。
お土産に求めるもの。
それは「思い出」や「話題」ではないでしょうか。
上野のパンダチョコ
可愛いですね~、このパッケージ!
一見、きっちりと袋に印刷されているように見えます。
でも、実はこのパッケージには秘密があります。
パンダの白い部分は、中身のチョコレートなんですね。
袋に印刷をしているのは、黒、赤、緑などのグラフィックのみなんです。
パンダの形を丸くて白いチョコで表現して、
袋のグラフィックで遊んでいるんですね。
このパッケージのお土産を持って帰ると、
「パンダ、可愛かったね」という「思い出」を語ることができます。
「なに?この可愛いパッケージ」という「話題」をつくることができます。
自社の商品の価値は「味」でしょうか?
それともそれ以外のモノにもあるのでしょうか?
新しい価値をパッケージで表現することが非常に大切です。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。