【パッケージとブランドの関係性を考える 最終話 ジングル(音)で甦るパッケージ キットカット編】
【パッケージとブランドの関係性を考える 最終話 ジングル(音)で甦るパッケージ キットカット編】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
皆さん、ちょっとこのフレーズを読んでみてくださいね!
「あなたとコンビニ、ファミリーマート」
「はじめての、アコム」
「この木なんの木、木になる、木になる」
さあ、単に読んだ方は少ないでしょうね。
殆どの方は歌うように読んだのではないかと思います。
そうなんです。
それはあなたの中に「ジングル(音)」がブランド化されているからなんです。
音とか、曲とか、ジングルというのは、
聴けばその商品や企業のことを思い出すブランド要素なんです!!
「セブン、イレブン、いい気分」
「酔わな、酔わない、ウメッシュ」
こういったジングルを上手く活用して、企業や商品をブランド化していくのですね。
さて、では「パッケージでどうやってジングルを表現するんだ?」ということです。
まぁ、普通に考えたら無理でしょうね。
でも、可能なんです!
このパッケージは面白いですよ。
本のように開くようになっているのですが、上手く引っ掛けを使って音が出るようになってます。
開く度に引っ掛かりの音で「キッ、ト、カッ、ト」というように聞こえるのです。
うちの娘は何度も開けては閉めて「キッ、ト、カッ、ト」の音を楽しんでいました。
この音が刷り込まれているので、「キッ、ト、カッ、ト」という音でなくても、
「カッ、カッ、カッ、カッ」という音がしたら、キットカットを思い出すでしょうね。
パッケージでも、十分に「ジングル(音)」を表現することができますね。
立派なブランド要素です!
パッケージとブランドの関係について、今回が最終話でした。
過去の記事もお楽しみください!
①パッケージとネーミングの関係
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11451445898.html
②パッケージとキャラクターの関係
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11452859753.html
③パッケージと色の関係
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11453580999.html
④パッケージとキャッチコピーの関係
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11454223091.html
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。