【ハウス「フルーチェ」がパッケージで伝えているものは美味しさではない!ロングセラーの秘密とは?】
【ハウスの「フルーチェ」がパッケージで伝えているものは美味しさではなかった!ロングセラーの秘密とは?】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
「食品は味は命」
これは間違いないと思います。
皆さんが開発努力されている通りです。
でも「最初の購買動機は味は命」でしょうか?
これは全く違いますね。
味見ができる場合は別ですが、
殆どの場合、味見はできません。
そのような状態で、店頭で「この商品はこんなにいいぞ!」と伝えてくれるのがパッケージです。
このパッケージをよく見ると「ハッ」っとさせられますね。
パッケージ表面に「美味しい」とか「苺にこだわっている」とか書いてません。
そうなんです。
フルーチェのパッケージが伝えているお客さんへのメリットは
「牛乳とまぜるだけ プルンとフルーティー」ということです。
●お子さんと料理をするのに、とっても簡単ですよ。
●用意するのは牛乳だけでいいですよ。
そんな「どんな体験をできるのか」を伝えている訳です。
するとお客さんも
●この娘の最初の料理に選んでみよう。
●そう言えば冷蔵庫に牛乳があるから買ってみよう。
そんな風に、購買後の体験・シーンが想像できます。
動機の花が咲いて、購入につながるんですね。
「最初の購買動機」に大切なのはパッケージ。
そのパッケージでお客さんにどんなメリットがあるか、体験を得られるかということを伝えてあげることです。
フルーチェのロングセラーの秘密ですね。
そして、買ってみて、その後、「味がよかった」ということになると
リピートにつながっていきます。
やはり「味は命」です。
パッケージでお客さんに「どんな価値が得られるのか」伝えてみませんか?
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。