【当たり前のことが 当たり前にできない だからこそ“正直”に】
おはようございます。
パッケージを変えただけで売上8倍!単価5倍!
“売れない”を“売れる”へ変える
パッケージマーケッターの松浦陽司です!
いやーーー。
そりゃ、誰かが言うよね。
二階俊博自民党幹事長が
東京オリンピックの
開催をめぐりコメント
「誰が見ても無理だと
判断する状況になれば、
やめるのが当然」
それに対し
丸川珠代五輪担当相が
「ある意味当たり前のことだ」
と返信コメントされました。
ホント、今の世の中
当たり前なことが
当たり前にできなくなっちゃってます(汗)
どうなることだろう?
東京オリンピック。。。
本日のテーマは
当たり前のことが
当たり前にできない
だからこそ“正直”に
で行ってみよーーー!
2021年4月19日に
「ゆかりと言えば三島、三島といえばゆかり」
三島食品の野口常務、佐伯さん、
そして中国のグループ会社 総経理 韓さんと
zoom対談させて頂きました!
日本国民ならこの「ゆかり」
一度は食べたことあるんじゃないかな?
そのくらい、三島食品さんの
「ゆかり」が最も有名です。
こういう売れている商品に関して
「パッケージは大胆に変えてはいけない」
という鉄則があります。
パッケージにお客様が付いているので
大胆に変更すると
お客さんが見つけられなくなるのです。
三島食品さんのHPを見てみると
1975年からはほぼ変わってないですね。
そして、
「青のり」もめちゃ有名です。
1971年発売以来、売れてますから
パッケージにお客様が付いてます。
だから、大胆に変えちゃダメですね。
でも、その「青のり」パッケージが
2020年10月に。。。
あれーーー?
大胆に変わってる?!
並べてみると
うわっ!
パッケージの色が全然違う(汗)
しかも
「青のり」が「あおのり」になってる。
なんで、なんで?
実はこの理由については
新パッケージの裏面に書いてあるのです。
「三島食品が品質に自信をもって
お届けしてきたすじ青のりを
伝統の青いパッケージで
作ることができなくなりました。
国内産地での記録的な
不漁が続いた為です。
陸上養殖をふくめ
原料確保につとめていますが
しばらく時間がかかりそうです。
その間、今できる
精いっぱいの青のりを準備しました。
でも待っていてください。
必ず帰ってきますから。」
そうなんです。
どうしても、本来の原材料の
「国産すじ青のり」
の収穫量が激減(汗)
苦肉の策として
原材料を
「国産うすば青のりと国産ひら青のり」
に変更しました。
「え?若干違っても、
同じ青のり使ってるんでしょ?
パッケージ変えなくても大丈夫じゃ?」
はい、大丈夫です。
パッケージは前のままでも大丈夫でした。
でもね、三島食品さん曰く
香りが、食感が違うそうです。
「あくまで従来の青のりと違う」
そのことをきちんと
お客様に説明しなければならない。
だから、まるっきりパッケージを変えた。
なんと、正直な!
なんと、誠実な!
パッケージを変えることで
「原材料が変わってます」
このことが一目で分かるように
お客様に伝えているんですね。
そんな三島食品さんの対応に
お客様も共感されていて
「そんなことが起きているとは知らず涙が出てきた」
「緑の商品で待っています」
なんて、コメントも届いているそうです。
このパッケージにより
三島食品さんの「正直」さが
消費者に伝わりました。
おかげで売れ行きも従来の「青のり」と
同程度で推移しているとのこと。
青のりが採れないなんて
かつての気象条件では
考えられませんでした。
でも
当たり前のことが
当たり前にできない
だからこそ“正直”に
という姿勢を
三島食品さんのパッケージから
学ばせて頂きました。
本日はパケマツが関わった
パッケージではありませんが
めっちゃいいお話だったので
紹介させて頂きました。
三島食品さん、ありがとうございます!!
<三島食品株式会社>
青のりについての解説ページ
https://www.mishima.co.jp/enjoy/torikumi/youshoku/
※文章引用
日経ビジネスの記事
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。