【キューピーマヨネーズ200gはターゲットを絞り込んでユニバーサルパッケージデザインに】
【キューピーマヨネーズ200gはターゲットを絞り込んでユニバーサルパッケージデザインに】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
キューピーマヨネーズのパッケージといえば
強烈なブランド要素である「キューピーちゃん」が目立ってます。
でも、「キューピーマヨネーズ200g」のパッケージはちょっと違うことをご存知でしょうか??
これがそのパッケージです。
食卓で2人の夫婦が食事をしている風景が映し出されています。
(もちろん、食卓の真中にはマヨネーズ!)
このパッケージが伝えているのはもはやマヨネーズではないですね。
「体験」や「価値」を伝えています。
こんな公式があります。
そうなんです。
商品が溢れかえっている世の中で、もう商品そのものを欲しい人はいません。
キューピーマヨネーズ200gで言いかえると、こんなことでしょう。
☆☆☆
お客さんはマヨネーズは欲しくない。
ただ、豊かな食生活が欲しいだけなのだ。
それによって、夫婦仲良く過ごしたいだけなのだ。
☆☆☆
このユニバーサルデザインの開始は2005年!
キューピーさんがターゲットを2人暮らし熟年夫婦に絞り込んで作成したものです。
65歳以上人口が平成24年で3074万人。
今後、ますます増えていくであろう中でのターゲット選定です。
時代の変化に対応していますね!
パッケージデザインをみたら、夫婦仲良く過ごしている様子を感じることができますね。
さらに、片手で使えるダブルキャップになっています。
2005年リニューアル当初のデザインでは、そのこともしっかりと伝えております。
さらにさらに、私が注目したのは「バーコード」です!
ここでも、二人の夫婦が仲良くソファーでくつろいでいる姿を想像させてくれます!
くぅ~!
キューピーマヨネーズ200g!
細部の細部までニクイです。
ターゲットをしっかりと選定して、
そしてそのターゲットの心にしっかりと訴える
パッケージマーケティングを考えてみてはいかがでしょう?
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。