【パッケージのプロが教える「誰にでも売りたい」を否定する3つの理由】
あの人にも、この人にも
買って欲しい!
おじいちゃんにも、おばあちゃんにも、
お父さんにも、お母さんにも、
お兄さんにも、お姉さんにも、
おぼっちゃんにも、お嬢ちゃんにも。
「誰にでも売りたい」
こんな考え方が
実はあなたの商品を売れなくしているのです。
おはようございます。
パッケージを変えただけで
売上8倍!単価5倍!
“売れない”を“売れる”へ変える
パッケージマーケッターの松浦陽司です!
本日のお題は
パッケージのプロが教える
「誰にでも売りたい」
を否定する3つの理由
で、行ってみよーーーー!
パッケージ開発段階で
お客様にヒアリングします!
「買って貰いたい人は誰ですか?」
ターゲットとか
ペルソナの確認をしているのですが
「誰にでも」
と自信満々で答える人が
けっこう、多いのです。
だから、売れないんですね。
理由は3つあります。
1 私に話しかけているのか分からない
2 他の商品との違いが分からない
3 メリットが分からない
ということなんです。
1 私に話しかけているのか分からない
「皆様」というより
「男性の皆様」
「男性の皆様」というより
「40歳以上の男性の皆様」
「40歳以上の男性の皆様」というより
「40歳以上の男性で、経営者のあなた」
ね!
どんどんと絞り込むと
言葉が強くなってくるでしょう。
誰にでも売ろうとすると
「あなたに話しかけている」
ことが分からなくなるのです。
2 他の商品との違いが分からない
他にも似たような商品が
売場にはいっぱい並んでいます。
となりの商品も言ってますよ。
「誰にでも買って欲しい」と。
その横でアナタも同じことを言いますか?
3 メリットが分からない
さらに、購入した後に
どんなメリットがお客様に待っているか?
それをイメージできるように
しておかないと、
お客様には響きません。
では、ここからはパケマツの
パッケージリニューアル実例を解説します!
日高食品工業(姫路)の
パッケージリニューアルのお話です。
ビフォーパッケージ
「煮豆佃煮こんぶ」
コンセプトは
「誰にでも買ってもらいたい」
ということで
コピーも添えられています。
「どなたにでも手軽に
すぐたける
北海道日高産昆布使用」
「誰にでも売ろう」とした結果
「誰にも売れない」という感じになりました(汗)
そこで、日高食品さんと
ペルソナの見直しを行い
「そもそも、出汁なんか
使ったことのないけど
チャレンジしようかなと思っている主婦」
に絞り込んみました。
そしてこのように
パッケージリニューアルしました。
昆布屋さんのイチ推し昆布
1 私に話しかけているのか分からない
出汁を買ったことない主婦が
「昆布屋さんのイチオシ」ということで、
「私のため?」と気づきます。
「だしにも」とか「具にも」
という吹き出しもいいですね。
2 他の商品との違いが分からない使いやすい
「カットタイプ」であることも
しっかりと伝えています。
普通の事かも知れませんが
書いてないと、伝わらないので
お客様にとっては「ないのと同じ」なんです。
3 メリットが分からない
レシピを多数、パッケージに掲載することで
「ああ、こんな風に使うんだ」
ということが伝わります。
こちらの商品!
日高食品工業の河崎社長に聞くと
「当社の想定より売れています!
年間約2万袋売れています」
と言って頂きました!
ありがとうございます(^^♪
「顧客の心に響くパッケージ」づくりから
「売れる商品づくり」していくのって
とっても大切ですね!
本日のお題は
パッケージのプロが教える
「誰にでも売りたい」
を否定する3つの理由
でした!
あなたの今日一日が
否定されず、肯定される一日でありますように(^^♪
<本日のお客様>
日高食品工業 株式会社
http://hidaka.yh.shopserve.jp/index.html
〒671-0254兵庫県姫路市花田町勅旨30番地の1
TEL:079-251-1152
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。