【「パッケージ」=「包む」の語源を考える 商品券やカタログギフトはなぜ箱入り?】
【「パッケージ」=「包む」の語源を考える 商品券やカタログギフトはなぜ箱入り?】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
不思議に思うことはありませんか?
商品券や、カタログギフトって、別にパッケージに入ってなくてもよくないですか?
時には紙箱でなく、桐箱に入っていることもあるくらいです。
でも、裸のままで渡されても、確かにちょっとねという気持ちにもなります。
なぜでしょう?
実は「包む」というのは日本人の独特の感性なんです。
「包む」ということの語源を書いてみます。
「包」という文字は象形文字で、
「お母さんのお腹の中にいる胎児」を表しています。
お母さんが我が子を思う、
そんな優しい思いが込められているのです。
実は、この「包む」というのは日本独特の文化なんです。
欧米諸国などは、容器などに「入れる」という文化なんです。
そういえば、外国映画で出てくる野菜なんかは、全く包装されてないですよね。
日本では商品などはもちろんですが、
御礼の品を風呂敷に包んで渡します。
お祝いなどを袱紗(ふくさ)に包んで渡します。
これは「心を包んで渡す」という日本人独特の文化!
「つつましい」気持ちを表しているのです。
「包む」は、こういった日本独特の文化を大切にする。
そして、優しい思いを伝えていく役割があるんです。
だから、商品券やカタログギフトも裸ではなく、しっかりパッケージ!
心をこめられているんですね!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。