【売上が10年間で2倍以上!サラヤのヤシノミ洗剤パッケージがステンドグラス風イラストの理由】
【売上が10年間で2倍以上!サラヤのヤシノミ洗剤パッケージがステンドグラス風イラストの理由】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
記念すべき、888本目のパッケージマーケティング®です!
みなさん、有り難うございます。
昨日も紹介したサラヤ ヤシノミ洗剤パッケージの更なる謎!
(昨日の記事はこちら http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11710859839.html )
さて、このパッケージをよくご覧ください。
通常であれば、パッケージ正面にしっかりと書かれていなければならない!
そんな重要な要素がこのパッケージ正面にはありません!
それはなんでしょう??
答えは「企業名」です。
通常、企業のブランド化のためには、ネーミングを必ず書いておくことが重要です。
せっかくのブランド要素であるネーミングです。
何度でも目にして、思い出して貰わないと!
このことはブランド再認といいます。
詳しくはこちら http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11619763181.html
ところが、ヤシノミ洗剤には入ってないんですね。
サラヤの考え方はこうです。
「台所に会社名や企業ロゴが並ぶパッケージは、企業のエゴではないか?」
この考えのもと、インテリア性の高いボトルパッケージになりました。
もちろん、このステンドグラス風のイラストが、
もう「ヤシノミ洗剤」として認知されているということもあります。
それにしたって、すごい決断です。
ヤシノミ洗剤は静かに浸透を図り、売上を伸ばしております。
2002年から2012年前の10年間で、売上は約2.1倍です。
顧客のニーズを掴み、パッケージリニューアルを図るヤシノミ洗剤!
なかなか決断できない、しかしお客様のことを考えたパッケージマーケティングです。
商品自体がブランド化されていないと、真似しちゃだめですね。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。