半田手延麺 八千代の復活劇!森和也さんの対談
99%の素麺は
オーストラリア産の
小麦を使っているのですが
半田手延麺 八千代は
小麦も、塩も、油も
全て国産原料!
そんな「こだわり」を持つ
八千代の森和也さんに
インタビューさせて頂きました。
復活の半田手延麺 八千代
~小麦と塩と油 全て国産原料にこだわりました~
松浦
本日は森和也さんをお迎えしております。
まずは、自己紹介お願いします。
森
見た通りのお坊さんです!
・・・じゃなくって(笑)
建築系の仕事をしていたのですが
半田手延麺 八千代の復活に
関わらせて頂きました。
松浦
なぜ、八千代の復活に
関わろうと思ったのですか?
森
20年くらい
半田手延麺を製造していた
「八千代」という会社が
残念ながら
2020年5月にコロナ関連倒産し
そのことを
共通の知人を通して
耳にしました。
聞くと、ほとんどの会社が
オーストラリア産の
小麦で製造しているところ
八千代は国産小麦100%!
しかも、油も塩も国産。
さらに、人的資源も
機械的資源も残っている。
さらに、コアなファンが
嘆き悲しんだ話を聞き
これはこのまま
八千代をなくしてしまうのは忍びない!
と強く感じたんです
なんとか復活させたいと思い
関わらせていただくことになりました。
松浦
なるほど!
ちなみに、素麺的なこと
以外にも思い入れがあるそうで。
森
はい。
実は、障がい者の
就労支援にもかかわっています。
一般企業での就労が
どうしても少ないのですが
障がいのある方の
活躍の場を作りたい!
製造業だと比較的、
活躍してもらいやすいと考えました。
人気のあった八千代の
ブランドを残す魅力と
就労機会を増やせるという
2つの魅力を感じたんです。
松浦
なるほど。
森さん、熱い思いで
語ってくださり、
ありがとうございます。
復活にあたって、
パッケージリニューアル
パケマツに頼もうと
思ったきっかけは何でしたか?
森
商品の良さが
実際にお客様に
伝わらなければ意味がない!
商品の良さを
パッケージで伝えたい!
そう思った時に
徳島県中小企業家同友会に
松浦さんおられて
過去にやられた事例も見させてもらって
パケマツ一択!
どこにも行かずに
すぐに来ました。
松浦
それはそれは
ありがとうございます。
そこから色々と
相談しながら進めていきましたね
他社の素麺パッケージは
紺、白、青など
寒色系の色合いが多い。
その中で
売り場で目立つこと。
以前のパッケージも
赤色でしたので
その思いを継承すること。
そして、
不死鳥のように再び羽ばたく!
そのような意味を
パッケージに持たせようと。
そして、パッケージには
八千代ロゴは大きく目立たせ
そしてキャッチコピー
小麦と塩と油、すべて国産原料にこだわりました
としっかり明記させて頂きました。
ちなみに、これって
すごいことなんでしょう?
森
はい。
国産小麦はものすごい少ないです。
団体調べでは
小麦国産100%は
全国で9社だけです。
ほとんどの会社は
オーストラリア産の小麦を使います。
理由は、オーストラリア産だと
腰が出るし、麺が切れないからです。
ところが、八千代は
国産小麦にこだわります。
国産小麦ならではの
香りがあり、
旨味があり、
甘味があるんです。
それを製法・技術で
腰も出して、麺も切れず
製造しているのが八千代です。
もちろん
オーストラリア産が
ダメってわけじゃないですけど
オーストラリアからの
輸送の燃料などもたくさん使う。
コストもかかってる
それなら、環境のためにも
国内の原材料で作った方が
地球に優しい。
Co2削減にも
SDGsの達成にも
つながっていると
考えるからなんです。
松浦
地球環境まで考えていたとは
さすがです。
こころで国産小麦100%は
日本に9社という話なんですが
八千代では
小麦も、塩も、油も国産でしょ。
さらにもっと
貴重なのでは?
森
統計はないんですが
卸業者さんには
「非常に貴重」であると言われています。
工場内に国産原料しか
持ち込んでないのは
八千代さんだけで
他にはないのではないかと
言われています。
松浦
なるほど。
八千代さんは
それほどまでに貴重な!
ちなみに、パッケージには
「徳島名麺」と
書かさせて頂きました。
徳島の人は
「半田手延麺って
当然、徳島の名産でしょ」
と思っていますが
徳島以外の人が見たら
「はぁ、半田ってどこさ」
と思っちゃいます。
「徳島の土産」と
思ってもらえないと困るので
「徳島名麺」とデザインしました。
余談ですが
裏面にバーコードに
遊びを入れて
素麺を箸で
持ち上げているような
バーコードにしてます。
ちなみに
パッケージの評判とかは
いかがですか?
森
やっぱり赤と黒という
デザインもおしゃれ!
八千代という
文字もわかりやすい!
パッケージから
めでたい感じもして
パッケージの
評判はかなりいいです!
松浦
それは嬉しいお言葉
ありがとうございます。
ちなみに、どのような方に
喜んで貰っていますか?
森
いろいろな方に
食べて貰っていまして
比較的、お子さんが
喜んで食べてくれています。
他の素麺は
食べないお子さんでも
八千代の素麺を作ったら
ばいあい(奪い合い)しながら
食べてくれるそうです。
「この人数なら
3杷くらいで
足りるわよね」
と思って作っても
子供が奪い合いながら
食べてしまうので
親の分がなくなって
改めて茹でなおしするそうです(笑)
松浦
それって
本当に嬉しいことですねー!
ところで八千代さんでは
「ふしめん」という
商品も販売されております。
知らない人が多いと思うので
ぜひ、ご紹介を。
森
素麺を製造するときに
棒に掛けるて乾燥させるのですが
その引っかかっていて
曲がった部分の麺です。
ふつうは製品にならないのですが
捨てるのはもったいないので
これを「ふしめん」
という形で販売しています。
逆に考えると
少ししかできないので、
非常に貴重な部分です。
そのままお味噌汁に
入れるだけでも食べれる
お手軽調理の素麺です。
曲がったところの
幅広の感じが、
ワンタンみたいな触感ですよ!
松浦
SDGsの観点でも
素晴らしい商品開発ですね!
ぜひ、八千代の素麺と合わせて
楽しみたい商品です!
さあ、半田手延麺 八千代ですが
どこで手に入りますか?
森
はい!
徳島の方であれば
徳島県内のお土産物屋
スーパー、道の駅、産直駅など
いろいろなところで販売しております。
徳島の方以外は
ぜひ、八千代HPの
ネットショップから
ご購入いただけると嬉しいです!
松浦
徳島だけでなく
全国の皆様も
ぜひ、八千代をお楽しみください!
それでは、本日は
職業は「お坊さん」である
・・・いや違った(笑)
半田手延麺 八千代の
森和也さんに
インタビューさせて頂きました。
ありがとうございました。
森
ありがとうございました。
半田手延麺 八千代
https://tenobemen.com/
〒779-4404
徳島県美馬郡つるぎ町半田字上蓮137-1
088-661-2882
パッケージ松浦では
「売れるパッケージ」を
お客様と共に開発しております。
パケマツの採用事例を
ぜひ、ご覧くださいませ(^^♪
https://www.p-matsuura.co.jp/result
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。