顧客が求めているのは何だ? ~鳴門わかめパッケージ 劇的ビフォーアフター~
商品開発するときに、大切にしていること。
「お客様の期待することは何か?」
わかめのパッケージリニューアルで心がけたことは?
2024年4月に
鳴門わかめ有限会社
長谷川和博社長が
パケマツを訪ねてきてくれました!
きっかけは2023年11月に
ボクのセミナーを聞いてくれて
「パッケージリニューアルを頼みたい」
と思ってくれたとのこと!
うれしいお話ですね!
ちなみに、ビフォーパッケージがこちら!
ビフォーパッケージ表面
いわゆる業務用って感じの袋ですね。
ビフォーパッケージ裏面
お土産物屋さんで並べる
レベルではなかったです。
そこから、いろいろと
長谷川社長に聞き取りしてみました。
鳴門の海で育ったワカメであること。
コリコリで肉厚であること。
いろいろなレシピに使えるということ。
それを活かすべく
競合商品をいろいろと見ました。
すると分かったことがあり
殆ど、全ての「わかめ」のパッケージは
「●●産 ××わかめ」
なんです。
鳴門産とか
三陸産とか
産地名が書いてあるのと
「湯通し塩蔵わかめ」とか
「カットわかめ」とか
その、わかめの状態を書いてあるネーミング。
「顧客は産地を欲しがっているのだろうか?
湯通し塩蔵を欲しがっているのか?」
・・・いや、きっと違う」
と考えながら
そして、さらに深く
顧客レビューにも着目!
するとよく書いてあったのが
「食感がいい」
「肉厚でコリコリ」
「歯応えサイコー」
「シャキシャキなのがいい」
なるほど。
顧客が求めているのは
鳴門わかめでも
三陸わかめでもなく
「歯応えのいいわかめ」なのでは??
ということで
パッケージリニューアル!
鳴門産 湯通し塩蔵わかめ 歯応え一番
なんと、商品名より
「歯応え一番」のキャッチコピーを大きく表示!
このようにすれば
「そうか、このわかめは歯ごたえ一番なのか!
きっとコリコリ、いい食感に違いない」
と購入意欲が高まってくる!
そして、左上には
鳴門の海で大切に育てました。
コリコリの肉厚歯応えわかめです。
と説明を補足!
パッケージ表面で特徴的なのは
「若成(わかなり)ちゃん」という
鳴門わかめのキャラクター!
「ブランドのシンボルにしたい」
という長谷川社長の思いもあり
生み出されたキャラクターです!
パッケージ裏面には
レシピを6つ掲載して
使いやすさも伝えます。
こちらの商品は
これから販売開始ということで
「歯応え一番、取り扱いたい」
という店舗さんがあったり
「食べてみたい」
という方がいらっしゃいましたら
取り急ぎ、松浦までお声がけください。
鳴門わかめ有限会社の
長谷川社長におつなぎさせていただきます!
歯応え一番、売れますように!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。