【売りこむと嫌われる時代 店員が売りこむのではなく、パッケージで「ゆるやかな関係性」を!】
【売りこむと嫌われる時代 店員が売りこむのではなく、パッケージで「ゆるやかな関係性」を!】
おはようございます。松浦 陽司です。
「選んで買ってもらう」のに重要な5つのポイント
① 絞り込む
② 売り込まない
③ 「好き・楽しい」を発信する
④ ストーリーを語る
⑤ 新たな意味づけをする
今日は②「売り込まない」です。
いきなり「売り込まない」といわれても伝わりにくいですよね。
・・・ということで想像してみてください。
店頭でなんとなく商品を見ていると、よくありませんか?
「お客さん~、お目が高い、その商品は・・・・」と頼んでもいないのに店員に売り込まれてしまうことがありますよね。
無理に「売り込まれる」と、私たちは買う気をなくしてしまいますよ。
今の時代は、「売り込むと嫌われる時代」だということです。
・・・ということで、売り込まずに売りましょう!
そんな世の中で力を発揮するのが「パッケージ」なんです。
「ゆるやかな関係性」をもって、販売促進するのがいいんですね。
「パッケージはモノ言わぬセールスマン」と言われます。
月給も、時給も、人材育成費用や時間も必要ない。
一度、導入すれば、店頭で文句も言わずに、気も使わずに販売を続けてくださいます。
非常に優秀で低コストはセールスマンなんです!
ロングセラーの商品であれば、もうパッケージ自体に関係性ができています。
50年以上もこの赤い「ガーナレッド」のパッケージで販売されております。
すでに、お客さんとの関係性ができていますね。
(詳しくはこちら http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11319777489.html )
新商品であれば、店頭で目立つということも非常に重要です。
雪印 メグミルク
青や緑、白のパッケージが定番の牛乳業界の中で、あえて目立つ赤いパッケージにされています。
(詳しくはこちら http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11013622706.html )
しかも、パッケージによっては、購入前も、購入後も、お客さんと関係性を深めることができるんです。
有田の金八みかんの段ボールは、非常に可愛いデザインです。
単なる輸送箱ではなく、「赤ちゃんに遊んでもらおう」というコンセプトで開発されました。
みかんのようにも見えるし、ひっくり返したら、おしゃぶりをくわえた赤ちゃんにも見えます。
事実、お子さんは捨てずに遊ぶそうです。
すると、小さいうちからこの「金八みかん」のことが頭に刷り込まれていきます。
そうすると、大人になっても、やっぱり「金八みかん」になるわけです。
店員に売りこませるのは止めて、パッケージで販売促進をする!
そして、お客さんと関係性を創る!
ここからスタートするといいですね。
さて、「選んで買ってもらう」のに重要な5つのポイントの2つ目でした。
① 絞り込む
② 売り込まない
③ 「好き・楽しい」を発信する
④ ストーリーを語る
⑤ 新たな意味づけをする
③「好き・楽しい」を発信するについてはまた後日。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。