【「ローマ法王に米を食べさせた男」そして「ナポレオンの村」とドラマ化!考えられないマーケティングを行う高野誠鮮氏のパッケージマーケティング】
【「ローマ法王に米を食べさせた男」そして「ナポレオンの村」とドラマ化!考えられないマーケティングを行う高野誠鮮氏のパッケージマーケティング】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
仕事を楽しむって大事ですね。
アナタは、高野誠鮮(じょうぜん)さんをご存知ですか?
石川県の羽咋(はくい)市役所の公務員です。
この方、神子原(みこはら)という地域の活性に命を燃やします。
神子原の米は美味しいのですが、誰もPRしません。
だから、高野氏は考えました。
ブランド化するためにどうするか?
有名な人に食べてもらって、そのブランドネームを活かそう。
誰に食べて貰ったらいいのか??
神子原米は
「神の子が住む高原のお米」ですから、素晴らしい名前です!
この名前に相応しい、3人の方をピックアップしました。
1)天皇陛下
神子(みこ)=皇子(みこ)ですから(笑)
2)アメリカ大統領
だって、米国(お米の国)の大統領ですから(笑)
3)ローマ法王
だって、神の子(神子)であるキリストに絶大な関係がありますから(笑)
これを思いつくだけで、仕事を楽しんでいると思いませんか??
結果は、、、
1)天皇陛下は制度の問題でダメ。
「食べてくれる」ということにはなったらしいのですが、
献上米制度というのがあり、順番が何年も先になるとのことでNG。
2)アメリカ大統領もダメ。
郵便物が受け取り拒否されたそうです。
そして、
3)ローマ法王!
なんと!返事がありました!OKです!
そして「ローマ法王ご献上」がいろいろな新聞・雑誌に掲載!
口コミを生み、
一俵13000円のお米が、なんと一俵42000円で売れるようになりました。
楽しんでなければ、そんな風に何度もチャレンジしないですよ!
楽しんでいるから、天皇陛下、アメリカ大統領、ローマ法王なんてアイディアがでて、
楽しんでいるから、実行できるわけですよね。
さて、このお話。
「ローマ方法にコメを食べさせた男」として書籍化!
(現在は文庫化もされています)
さらに2015年!
「ナポレオンの村」というタイトルでドラマ化され放映中です!
(私も第一話を録画してるので、今日、観ます!)
パッケージにもしっかりと「神子原米」と大きく明記!
ネーミングを最大活用したパッケージマーケティングです!
素晴らしい脚本です。
高野さんって、別に偉大な社長ではないんです。
芸能人でもないんです。
羽咋市の公務員なんです!
人間って、どんな立場でも楽しんで仕事をしていれば、
輝けるってことを教えてくれます。
以前に一度だけ、お会いしたことがあります。
その時は高野さんの講演でしたが、強引にサインや写真をもらっちゃいました!
高野誠鮮さん!ありがとうございました。
ドラマ、楽しみに見させていただきます!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。