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HOME > BLOG > パッケージマーケティング > 【安売りよ、さらば! ~安売りは悪~ パッケージマーケティングで安売りしなくても大丈夫なように】
2015年08月7日

【安売りよ、さらば! ~安売りは悪~ パッケージマーケティングで安売りしなくても大丈夫なように】

【安売りよ、さらば! ~安売りは悪~ パッケージマーケティングで安売りしなくても大丈夫なように】

おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。

おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。

「安売り」って本当はしたくないですよね?!
でも、どうしても巻き込まれたり、他社から仕掛けられたりするものです。

そんな時、ちょっと土俵をずらしてあげるのも考えてみましょう。
例えば、使うシーン!

同じコンビニで、2種類のい・ろ・は・すが存在します。

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いろはす 555ml 100円(税抜)
そして、もう一つ。
いろはす 340ml 95円(税別)
値段だけみたら、340mlはめっちゃ割高です!

100mlあたりに直すと
いろはす 555mlの場合→約18円。
いろはす 340mlの場合→約28円。
なんと!1.55倍も割高!!

有り得ない割高!
でも、この340mlもしっかり売れているんです。
どうしてかと言うと、「シーンを変えている」からです。

実はこのパッケージは「常温」で売られています。

この商品から得られる体験はPOPに書いてあります。

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「体を冷やしたくない方に」
「濡れずに持ち歩ける」
「お薬服用時に」

実際に、パッケージ松浦の小松さんは夏でも常温を買ってます。

こんな風にシーン・体験を変えることで、
パッケージの入数を変えることで、割高でも選ばれるようになるんですね。

中小企業が安売りをする時代は終わりました。
これだけ大手が台頭してきたら、中小企業がかなうわけありません。

家電の価格をとっても、大手電器店がAmazonに負けてしまう。
スーパーで特売の豆腐を見れば、・・・1パック29円??
一体、どんな原材料を使っているのか、怪しい商品もありますよね。

この渦の中に自ら飛び込んで行っては絶対にダメです。
なぜなら「安売りは誰も幸せにしない」からです。

きっとアナタは思ったはず。
「いやいや、安くすることで、目の前のお客さんや、末端消費者は喜ぶでしょう?!」
確かにそうですね、短期的に見ればそうです。

でも、長期的に見たらどうでしょうね??
それでは「安売りは悪」ということを証明していきましょう。

安売りが激化して続いていくと、当然、企業の企業の利益は下がります。
生き残るために企業はどうやって対応しないといけないのか?
例えば、労働時間を長くしてでも、こなせる仕事の量を多くしていくことが考えられます。
するとどうなるかというと、従業員酷使、いわゆる「ブラック企業」への一歩を踏み出さないといけないのです。

でも、給料も上がりません。
利益がないのですから、むしろ給料は下がっていきます。
最悪の場合は解雇。
いや、もっと最悪なのは企業倒産ですね。
企業が倒産して、目の前のお客さんが喜びますか?
めちゃくちゃ困りますよね。

そうならないために、さらにコストダウンを図ると、安全性も危なくなります。
原価率をキープするために、怪しい肉を使います。
もちろん、工場の床に落ちたって、へっちゃらで再利用です。
賞味期限も、「・・・えぇ~い、3日くらいは大丈夫だろう、改ざんしちゃえ!」、
こんな感じですね。
いやー。
これはもう大問題です。
でも、実際に起こってますね。

さらに、地球環境にだって良くない!
「使い捨てればいいじゃん」という価値観が蔓延します。

私が以前、急に葬式に出席することになった時の話です。
たまたま、黒っぽいスーツを着ていたので、そのまま葬式に向かったのですが、黒のネクタイがない。
「ひょっとしたら」と思って、通り道にあった100円ショップに入ると、ありましたよ!
葬式用ネクタイが100円で。

なんとか無事に葬式を終えました。
そしてそのネクタイをクリーニングに持っていったら、
「お客様、クリーニング代400円です!」と言われました。

・・・バカらしくないですか?
私は思いましたよ。
「ネクタイは使い捨て!」だなと。

今は安い服、安い家電、安い文房具は使い捨てですね。
そして、安い食べ物は「余らせて捨ててもいいだろう」とゴミ箱へ。
アナタがせっかく一生懸命に作った商品がこんな扱いを受けてもいいのでしょうか?
私は良くないと思います。

でも実際に捨てられる。
そのことを知ってアナタは傷つく。
こんな利己的な価値観が蔓延すると、社会全体が疲弊してきます。
これって、絶対、いいことではないですよね!

「安売りは悪」
今書いたことを列記するだけでも、
・企業の利益がでなくなる。
・従業員の労働時間が長くなる。
・給料が下がる。
・倒産企業が増える。
・商品、サービスの質が下がる。
・安全性に問題がでる。
・利己的な価値観が蔓延し、社会が疲弊する。
これだけの「悪」が存在します。

さらに私はもう一つ、「悪」があると思います。
それは「考えなくなること」です。

安売りにならされると、こうやって「悪」であることを考えない。
また、商品の価値を高めることを考えない。
「うちの商品は高いから売れないんです」と販売戦略を考えない。

もう、こんな仕事、辞めにしませんか?
私と一緒に、安売りしなくても売れる方法を考えましょう!
そう、安売りよ、さらばです!

#パッケージ #マーケティング

この記事を書いた人

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パッケージマーケッター 松浦陽司

1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。

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