【たった一人の心を打つ商品が、台湾人の心を打つ!(笑)海鮮すじ青のりのパッケージ開発と商品開発】
【たった一人の心を打つ商品が、台湾人の心を打つ!(笑)海鮮すじ青のりのパッケージ開発と商品開発】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
私は思うんです。
「100人に100点を取る商品開発は無理」だって。
だって、そうでしょう?
甘いカレーが好きな人と、辛いカレーが好きな人の趣味に合わせないといけないんですよ。
普通のカレーができますよね。
それって、辛いカレー好きの意見は反映されません。
特に中小企業は100人に100点を取ろうと思ったらダメ!
10人に喜んでもらって、
たった一人に感動してもらうような商品を作ったほうが、
結果、共感する人が買ってくださると。
それよりもたった一人のためを思って商品開発すると、素晴らしい結果が生まれます。
徳島ぎょれんさんの「すじ青のり」はたった一人の女性の為に生み出されました。
それはこんな女性。
・・・・・・・・・・
小倉悠里さん 52歳
長男(大樹)27才は結婚し千葉在住。
次男(春樹)22才もこの春から就職して県外へ。
久々に夫(直樹)54歳と二人暮らしが始まった。
子供が二人とも県外に行っちゃうな。
春から寂しくなっちゃう。
・・・あ、そんなことないか、私には直樹がいるじゃない!
新婚に戻った気持ちで、これから夫と二人で、ちょっとラブラブしようかな(笑)
直樹とは新婚のころはよく二人で外食に行ったわ。
特に和食が好きだったわね。
でも最近は外に出るのをおっくうがるから。。。
家で料亭気分を味わえないかしら?
・・・・・・・・・・
こんなふうにたった一人までお客さんを絞り込むことを「ペルソナ」といいます。
そして、誕生したパッケージがこちら!
小倉悠里さんが安易に想像できそうじゃないですか?
「すじ青のりをちょっと一振りすることで、
手軽に高級料亭の味が味わえるんだ」というようなイメージを生むことを!
画像ではちょっとよく分からないかも知れませんが、
クレープ紙という風合いのある紙を選んでおります。
高級感も持たせてるんですね。
裏面では
「色々なものにふりかけてちょっと高級な料亭の味をお楽しみください」ということで、
●お茶漬けに
●うどんに
●ひややっこに
●お好み焼きに
●卵焼きに
とイラスト入りで伝えました。
こちらの商品がなんと!
台湾進出が決まったそうです!
小倉悠里さんの心を打つと、ほら?
台湾の商社の方の心も打ちました(笑)
人って、商品が欲しいわけじゃないんです。
体験が欲しいんです。
お客さんは「すじ青のり」は欲しくない。
ただ、料亭気分が味わいたいだけなのだ。
それによって、豊かな夫婦生活を味わいたいのだ!
この「モノを売るな!体験を売る!」という考え方は「エクスマ」といいます。
こんな風に「どんな体験が得られるのか?」
直接、ネーミングにしてしまったパッケージでした。
徳島漁連さん(http://www.tokushimagyoren.or.jp/)
徳島県漁業協同組合連合会
〒770-8516 徳島県徳島市東沖洲2丁目13番地
TEL 088-636-0500 FAX 088-636-0525
(担当:林さん、橋本さん、木村さん)
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。