【ご存知ですか?商品開発・パッケージ製作で上手くいかない場合の2つの「あるある話」】
【ご存知ですか?商品開発・パッケージ製作で上手くいかない場合の2つの「あるある話」】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
本日の質問はペンネーム「あれもこれもさん」からです。
「商品開発やパッケージ製作が上手くいなないのでですが??」
はい!
ではその前に、商品開発屋パッケージ制作が上手くいなかい事例の「あるある話」を2つお伝えします。
それは
1)どこで売るのか?
2)誰に売るのか?
この2つがまったく決まっていない場合、商品開発・パッケージ制作はまったく上手くいきません。
だって、ちょっと考えてみてくださいね。
1)どこで売るのか?
→スーパーと、お土産物屋と、百貨店と、できれば雑貨屋にも、そうそう、ネットでも売れて欲しいなぁ。
2)誰に売るのか?
→お父さんにもお母さんにも、おじいちゃんにもおばあちゃんにも、男の子にも女の子にも、そうそう、学生やOL、専業主婦の人や、受験生にも、観光客にも売れてほしいなぁ。
はい、なんとなく感づいて貰えましたでしょうか?
ズバリ、そんな商品はこの世にはありません!!
でも、実はこういったご依頼はよくあるんです。
「どこででも売れて、誰にでも売れる商品開発・パッケージ制作を宜しくお願いします」
そこで私たちはヒアリングを繰り返します。
1)どこで売るのか?
2)誰に売るのか?
もちろん、この2つがしっかりして来たら、もっと掘り下げていろいろな質問をするのですが、
特にこの2つが大事ですね。
※一般的なマーケティングの話では3つめの
3)どのように売るのか?があります。
まぁ、私たちの場合は、「パッケージで売る」というのが明確なので、あまり深く聞くことが少ないです。
ちなみに、以前に日高食品工業のお話。
担当は八木課長と和田さんのお二人です。
出汁昆布パッケージのご依頼を頂きました。
最初はこのような感じでした。
「なんか高級なパッケージにしてください!」
でたー!
うまくいかない典型的なパターン(笑)!
でも、慌てません。
ちゃんとヒアリングしていきます。
1)どこで売るのか?
→ドラッグストアのコスモスで売ります。
2)誰に売るのか?
→若い主婦層です。
うぅーん、だんだんと鮮明になってきました。
さらに他の質問をいろいろする。
さらにさらに、実際のコスモスの売り場を見ていく。
その中でさらに、「誰に」が絞り込まれていきます。
鈴木景子さん 36歳
夫39才、娘6才、息子3才の4人暮らし
結婚を期に7年前より実家を離れてアパート暮らしを始める。
夫と可愛い子供2人に囲まれて楽しい生活、
・・・ではあるのですが、正直大変。
両親に頼れないこと、金銭的にも厳しいこと、なにより子供の世話にこんなに時間が取られるとは。。。
子供を送りだして、パート勤めにでかけたら、それだけで夜はヘトヘト。
毎日遅くまで頑張ってくれているお父さん、愛する子供のために安全・安心な料理を手間暇かけて、・・・
と思っているものの、ついつい手抜き料理なったり、顆粒のだしの素に頼ったりしてしまう。
今夜も食費を抑えるために、近所のコスモスに買い物に来たところ・・・・。
こんなペルソナ像(たった一人まで絞り込まれたメインターゲット)を浮き出していきます。
そして、生まれたパッケージがこちら!
1)どこで売るのか?
→ドラッグストアのコスモスで売ります。
コスモスの昆布売り場では青、白、緑の色づかいが多い。
そこで目に付きやすい「金」色パッケージを採用。
2)誰に売るのか?
→若い主婦層です。さらに言うと、鈴木景子さんです。
顆粒だしではなく、ちょっと一手間かけて、ちゃんと出汁を取ることの大切さを伝えます。
しかも料理がイメージしやすいように写真付き。
若い主婦にも受け取ってもらいやすいように、イラストやコメントも入れてます。
どうでしょうか?
たぶん、「どこででも売る、誰にでも売る」というスタンスだったら、
業界のどこにでもあるような一般的なパッケージになってしまって終わりでしょうね。
でも、こうやって「どこで売る、誰にうる」をしっかり明確にすると、
こうやって商品開発・パッケージ制作が生まれ変わりますね。
ちなみに、この商品。
発売10ヶ月で20000個売れているそうです。
こうやって狙いが当たって売れると嬉しいですね!
西日本にお住まいの方は、お近くのコスモスでチェックしてみてくださいね~。
お問い合わせ先はこちらです!
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【健康生活応援企業】 日高食品工業株式会社
兵庫県姫路市花田町勅旨30-1
http://hidaka.yh.shopserve.jp/index.html
TEL 079-251-1152 / FAX 079-251-1153
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この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。