コミュニケーションの手法 ② 意識の違いは立場の違い
【2】意識の違いは立場の違い
例え話 この山はどんな山?
ある山の、険しい斜面に住むAさんと、反対側のなだらかな斜面に住むBさんがいます。
Aさん「この山はロッククライミングに適した山だよ」
Bさん「何を言っているの?この山はハイキングに適した山だよ」
当然、意見がかみ合うはずがありません。
Aさんは「Bさんが間違っている」と、Bさんは「Aさんが間違っている」と言い、相手を否定します。
例え話のように、立場が違えば、その間には必ず溝があり、100%の理解というのは不可能です。お互いが言っていることが正しいのです。
しかしながら、この溝を少しでも埋めていかないと良い組織にはなりません。
大切なのは、「相手をまず受容する」ことです。
両方の意見をきちんと土俵にあげ、相手を理解しようと考え、話し合いすることです。
「なんでそんなふうに考えるんや!」と否定する前に、「なんでそう考えたの?」と相手の言っていることを一度、受容してあげましょう。
その上で相手が正しいと思うなら、意見を変えてもいいのです。
社長の意見以外が通らない会議なんて無意味です。
会議の席では意見が変わってこそ正常なのです。
「受容して賛同しない」「理解して共有しない」ということも大切です。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。