<経営者として「未来を予想する力」を痛感したGRA岩佐大輝氏の「一粒1000円のイチゴ革命」>
2017年10月1日(日)
「一粒1000円のイチゴ革命」という話を聞いてきました!
講師は「GRA」代表 岩佐大輝氏!
もともとはIT会社の社長であった岩佐さん。
2011年震災被害の宮城県山元町を復興させるためにイチゴ農家になることを決意!
(めちゃめちゃ変わってる)
人口4%失い、イチゴハウス95%飲み込まれ、6年間で25%人口流出した地で復興を願う。
「経済を、雇用を、とにかく何とかして欲しい。地方に強い雇用を!」
という思いで、2011年「GRA」成立したそうです。
岩佐さんは仮説を立てます。
<仮設>
どのような条件にある地域でも、そこにグローバルレベルで勝負できる産業があれば、その地域は必ず再び栄える
そして市場を調べます。
<市場>
豆腐の市場は年間6000億円
イチゴは1748億円で、日本の果物で最大!
しかも、30年連続日本人の最も好きなフルーツに選ばれている。
いちごの一人当たり平均消費量が1988年1250円で、2008年も1250円であまり変わらない。
これがメロンだったらどうか?
メロンの消費は1988年一人年間1000円だったのが、2008年500円切っている。
なぜ、イチゴの消費は変わらないのに、メロンは減ったのか?
理由として考えられるのは「一家族あたりの人数が減ってきた」ってこと。
すいかやメロンの大きな果物がダメになる。
さらに「カットが面倒」ということ。
メロンは当然、嫌われる。
そうか。
単に「イチゴやろう」じゃなくって、
市場を読み切って、イチゴ産業に参入したんだ。
同じ投資をしても、衰退産業では、報われない可能性がありますから。
これは経営者として、考えさせられました。
だって、「こっちの方向に努力しろーーー」って社員さんに言ったとします。
でもその方向が間違ってたら、努力しても、努力するほど、衰退するんです。
うーん、恐ろしい。
経営者として「正しい未来予報図」を読み取らねばと痛感しました。
岩佐さん、ありがとうございます。
下記は防備録で、セミナーのメモ書きです。
<防備録>
1 脱ステップ論
ステップ 町→県→東北→日本→世界 じゃない
思い切っていきなり世界を狙おう
2 極をとる
極端な話だと
極エリア「原発反対」→「どっちでもいいエリア」→極エリア「原発賛成」
たぶんFacebookに「原発賛成」なんて書くと、えらいこと書かれるでしょう(笑)
敢えてどちらかの極をとり、自らを批判にさらすと、そこで成長の機会が生まれる。
3 マルチパラレルリーダーシップ
複数の対極軸を持とう
都会(世界)⇔地方(国内)
形式知⇔暗黙知
営利⇔非営利
効率性⇔創造性
4 PDPDPDCA
PDCAサイクルを作らないといけない
だけども残念ながらそれだけでは通用しない時代
進化が凄まじい、ツールが変わる
とにかく球数を打つ!
挑戦する量を上げる!
失敗する代わりにカスリもある、チャンスも見つかる。
「一番重要なのは時間」という前提
一つのPDは2~3割で十分
一つ一つが中途半端でも、アラアラでも、数をこなしたほうが強い
5 脱リソース論
思想→リソース→行動
思想と志→行動→リソース
まずは動いて芽をつくる
ヒトモノカネはビジネスプランには集まらない 行動に集まってくる
GRA WAY
実行実現 実行すること 景色を変えること
価値共創 多くを巻き込み偶発的必然を起こす
自利利他 尽くして求めず、尽くされて忘れず
電光石火 早く速く流やく 同じ波は二度と来ない
行動ことが、価値を生む
ノーアクション ノーフューチャー
失敗しないのは罪じゃない
けど、生きているのに挑戦しないのは罪だ
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。