感動のタクシー
最近、私(松浦 陽司)が聞いた、すばらしいタクシー運転手さんのお話です。
ネタ元は本人希望によって伏せさせて頂きますが、言いお話です。
ぜひ、お読みくださいませ。
☆感動のタクシー☆
ある日、地方へ講演に出掛けた時のタクシー運転手さんが素晴らしい人でした。
明るい笑顔、気持ちのよい対応はもちろんですが、ふと見るとメモをとっている。
「なんのメモをとっているんですか?」
「お客さんとの会話をメモしています。今度、乗って頂いた時に、お話の続きをしたいもので」
ビックリしました。
私が県外から来て、めったに来ないことなどは分かっているはずです。
それでも、「次にもし乗って頂いた時に、喜んで頂こう」と思ってメモを取るのです。
降りるときに名刺交換しました。
すると、運転手さんは名刺と、もう一枚のカードを渡してくれました。
そのカードには、運転手さんの出勤日と共に、携帯番号も書いてありました。
しかし、それだけでなく、最後に添えられているメッセージにびっくりしました。
「出勤日に関わらず、お電話ください。お迎えにあがります」
実際に、その運転手さんは出勤するそうです。
私は運転手さんに聞きました。
「なぜ、努力されるのですか?」
すると、運転手さんは答えてくれました。
「私はこの会社を日本一にしたい。そのために、私は日本一の社員になる必要がある。そして、私以外の社員さんに伝えていかないと行けない。だから、お客様に満足していただくよう、いろいろと考えて実行するのです」
これには私は感動してしましました。
その日の講演では、もちろんこのタクシー運転手さんの話をさせて頂きました。
すると会場からは「その素晴らしい運転手さんに会いたい」という歓声があがりました。
私は講演からの帰りに再び、その運転手さんをお呼びしました。
すると、そのタクシーが会場に着くと同時に、講演を聞いていた観客の皆さんから大喝采が起こりました。
たくさんの人と名刺交換し、その後、たくさんの顧客を得ることができたでしょう。
このような社員さんが一人でも入れば、会社は劇的に変わると思いませんか?
ここに来られている社長のみなさん、そのような社員さんを育成していますか?
ここに来られている社員のみなさん、あなたらそのような社員さんですか?
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。