【高級料亭の料理も「餌」に成り下がる条件】~味のその先、ニッポン豆腐屋サミットでの「いろどり」横石知二氏講話~
<第九回 ニッポン豆腐屋サミット in 岡山 開催>
2019年10月26日(土)~27日(日)
200名を超える豆腐関係の方々が、岡山に集結!
ニッポン豆腐屋サミットが開催されました。
毎年、開催されるこのサミット!
各種、工夫を凝らして、毎回、イベントの内容も変わっています。
<基調講演は徳島が誇る「いろどり」の横石知二社長も登壇>
最初のプログラムは映画「人生、いろどり」の上映!
そう、徳島の誇る「いろどり」がテーマの映画です。
そして、その後がパネルディスカッション!
「葉っぱビジネスに学ぶ価値の創造」
ファシリテーター
とうふプロジェクトジャパン株式会社 代表取締役 磯貝剛成氏
パネリストはこちらの3人
株式会社いろどり(徳島) 代表取締役社長 横石知二氏
有限会社尾崎食品(長崎) 代表取締役社長 尾崎俊平氏
有限会社湧水の郷(北海道) 常務取締役 渡辺英人氏
ごうかっ!
<料理は総合演出>
さて、豆腐の味を競う、この豆腐屋サミットなんですが
「味」について、横石さんから痛烈なアンチテーゼを頂きました。
「味って何かな?」
例えば、横石さんがボクと桑原さんと居酒屋に連れて行ってくれます。
そして
「松浦さん、桑原さん、この居酒屋、めっちゃ旨いから」って紹介してくれると
そこの料理は確実に美味しくなるんですと。
しかも、話が弾んで、酒も進んでくると
2倍、3倍は軽くうまくなる。
<高級料亭の料理も餌に落ちぶれる?>
さらに続けます。
「高級料亭にも何度も通った。
週に何度も行っていると、もう美味しくもなくなってくる。
そんな時に、とある料理長に言われた言葉が印象的なんです。
“あんたが食ってるのは餌だ”ってね」
これって、どういうことなんでしょうか?
料理長が言いたかったのは
食事は本来、楽しむもの。大切な人と、心通わせるものということ。
ところが、横石さんは、勉強のためだけに、一人で料亭で飯を食い続けていた。
これじゃ、とても食事とは言えない。
「餌」なんだって、そういうことなんだそうです。
<味は舞台>
どんな高級料亭で食べても、楽しめない料理は餌。
どんなジャンクフードでも、家族で楽しく食べる料理は旨い。
だから、豆腐も、この先に行かなければいけないんじゃないかと。
「味」を追求するサミットで、強烈なアンチテーゼを投げかけてくれました。
ボクも、パッケージで支援する身ですが、
「味の先」を一緒に、表現できるようにならないといけない。
横石社長はじめ、ご登壇された皆様。
ありがとうございました!!
<お詫び>
このブログを掲載当時、天堂ストラテジー様作成の動画画像を、無断で掲載をしてしまいました。
当然ながら、著作権は天堂ストラテジー様にあり、当社ブログに掲載するというのは言語道断の行為でした。
(現在は、その画像は削除させて頂いております)
まったくもって申し訳ありませんでした。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。