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2019年12月3日

【「安売り」したのに「高い」とクレームが入る】~注意したい視点の違い~

<市場には安売りが蔓延>

創業値引きや、閉店セール、感謝祭などといろいろな安売りがあります。
賞味期限切れ寸前の商品を値引きしたりもします。
まあ、これは仕方ないと思います。

ところで、デパートとかのアパレルで「タイムセール」ってありますよね。
「只今の時間、20%OFFです!夕方5時までです」ってセール。
あれはよく意味が分からないですね。

<安売りにお客様が慣れると恐ろしい>

安売りに「お客様が慣れる」と非常に恐ろしい状況が発生します。
それは「定価で売れなくなる」ということです。

とあるパン屋さんでは火曜日がお休みです。
だから月曜の夜にパンが売れ残るのがイヤ!
思い切って月曜日に「全品20%値引き」にしました!

狙いは当たって、月曜日は大繁盛!
しかし、パン屋さんは嘆くのです。
「月曜日以外、まったく売れない」

そう、お客様は安売りに慣れしまっていて、定価を「高い」と感じているのです。

パン屋さんは「月曜日だけ特別に20%OFF」と思っています。
しかし、お客様は「月曜日以外は、20%高い」と感じてしまっているのです。

このような状態になると、
もはや定価で販売することはできません。
常に安売りしていないとお客様から「高い」とクレームさえ受けてしまうこともあるのです(泣)

<安易な安売りはクレームすら招く>

・・・ということで、理由なき値下げはしてはいけませんね。
それもできるだけ止めておいた方がいいのですが。

賞味期限直前20%OFF → できれば適正数量仕入れで、賞味期限切れにならないようにしましょう。
10周年感謝祭50%OFF → 1年に一回くらいなら大丈夫かと。毎週なら確実にアウト!毎月も危ういかな。

適正利益の確保目指していきましょう♪

 

(※ムンクの画像はWikipediaから引用させて頂きました)

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この記事を書いた人

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パッケージマーケッター 松浦陽司

1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。

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