愛を値切るな ~安売りするな!価値を売れ!に学ぶ~
マンガでわかる!安売りするな!「価値」を売れ!
エクスマ 藤村正宏氏著
この本のオープンニングは
銀座カルティエ
タンクフランセーズ事件
から始まります。
クリスマスイブに
付き合っている男性が女性に
高級ブランド カルティエの
タンクフランセーズという
30万円くらいする腕時計を
プレゼントするために
銀座に出かけたのですが、、、
女性「ここじゃなきゃ嫌なの!」(大絶叫)
男性「ちょっ…こんなところで」
女性「ぜーったい嫌だからねっ」
男性「どこで買ったって同じだろ」
女性「全然違う!
銀座のカルティエ本店で
買わなきゃ意味がないの!」
男性「何のだよ
ここで買うタンクフランセーズと
安売り店で買うタンクフランセーズ
どっちも同じだろ。
安売り店で買えば
7万5000円も浮くんだぞ?
その金で奈々(※筆者注:女性)と一緒に温泉行けるんだよ?」
女性「イ・ヤ
安売店で買ってもらったなんて
友だちに言えるわけないじゃん!」
男性「何言ってんだよ
同じモノなんだから
安く変えた方がいいだろ!?」
(以上、本から引用)
その後、口論、女性泣き出す。。。
この会話、どう思います??
「いやー、同じモノなんだから
安売り店で買った方がいいでしょ」
と思った方は
きっと、モテない人(笑)
女性は本当に
タンクフランセーズが欲しかったのか?
ま、もちろん、モノとしての
タンクフランセーズも欲しいんですけど
それ以上に欲しいのは
「体験」
なんです。
カルティエ本店で
エレガントな接客をしてもらった。
クリスマス・イブに
彼氏に大切に接して貰えた。
「モノ」以上に
「体験」が欲しかったんです。
決して
「安売り店で安く済まされた」
なんてことがあってはならなかったんです!
いやー、耳の痛い話です。
ボクは昔、
付き合っていた彼女と
デートで神戸に行きました。
セイレーン アズーロという
ジュエリーブランド店に
ペアリングを買いに行ったんです。
そこではエレガントな
接客を受け
いい感じでリングを決めました。
そこで最後の最後で
ボクはやらかしてしまったんです。
店員「それでは松浦様、
お会計10万7000円でございます」
その時にボクに
よからぬ思いが浮かんでしまった。。。
経営者として
金銭感覚があるところを見せねば!
松浦「10万7000円の
端数って、飛ばせますよね」
店員「・・・はあ。
少々お待ちください」
ということで
結局は10万円で買えました!
ボクは内心
(よっしゃ!これで7,000円浮いた!
これで美味しいものでも食べられるし
絶対に彼女も喜んでくれてる!)
と思ってたんです。
そして、店を出ます。
ボクの想像では
彼女「ありがとう!値切ってくれて
これで美味しいもの食べられる」
と言ってくれると思ってました。
ところが、ところが!
店を出た途端
彼女は大激怒!
彼女「あんた!私への愛を値切ったわね!」
と言われてしまったんです。
「えーーーー!」
当時のボクは
なぜ、彼女が怒っているのか
全く意味が分からず、ただ、茫然。
今ならわかります。
ボクに大切に接して欲しかったんですよね。
愛を値切って欲しくなかったんですよね。
すみません、すみません。
ちなみに、その彼女が
今のボクの妻です。
寛大な心で許してくれて有り難う。
しかし、、、
そんなボクが今では
「モノを売ってちゃだめですよ!
価値を創って売りましょう」
なんて言ってるんだから
ホント、お笑いですねー(笑)
今日はマーケティング話のような
お笑いの話のような
プライベートブログでございました。
お付き合いありがとうございます。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。