【珈琲の世界観と小説が融合したパッケージマーケティング 又吉直樹作「深い珈琲エッセイ」付き〈ブレンディ〉ボトルコーヒー】
【珈琲の世界観と小説が融合したパッケージマーケティング 又吉直樹作「深い珈琲エッセイ」付き〈ブレンディ〉ボトルコーヒー】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
もし、あなたが「珈琲」を売るとしたら、どんな風に伝えますか?
「厳選豆」
「濃い仕上げ」
「香り豊か」
・・・はい、そう言いたいところでしょう。
でも、どうでしょう?
街で売られている珈琲、みんな同じようなことを言っていませんか?
もはや「記号」になっちゃってますね。
それでは逆に考えてみましょう。
お客さんは珈琲でどんな体験を得たいのでしょうか?
「ちょっと一息」
「落ち着きたい」
「小説を楽しむ時に一緒に」
うーん。いい感じになってきました。
スタバとかで小説を読みながら珈琲を飲んでいると、なんだかお洒落な気がしますね。
さてさて、2015年7月にAGF(味の素ゼネラルフーヅ株式会社)から販売されたこの商品はパッケージマーケティング的にすばらしい!
又吉直樹作「深い珈琲エッセイ」付き〈ブレンディ〉ボトルコーヒー900ml(低糖/無糖)9本セット
なんと!
2015年度の芥川賞作家である又吉直樹さんの書き下ろしエッセイがパッケージに書かれています!
しかも、9作品!
ちなみに、販売場所もなるほどと唸ります。
全国の紀伊國屋書店で限定発売されたのです。
又吉さんの芥川賞受賞もあり、大ヒット!
AGFさんが伝えたかったブランドメッセージは「大事な一杯をゆっくり楽しむ」ということ。
この企画でこの商品はSNSで大拡散され、
AGFさんのコールセンターは鳴り響いて大変だったそうです。
しっかりとブランドメッセージが伝わりましたね!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。