【パッケージトリビア!パッケージの起源を探る!そして、一枚物のパッケージに込められた、深イイ話。】
【パッケージトリビア!パッケージの起源を探る!そして、一枚物のパッケージに込められた、深イイ話。】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
髙山堂の恵方柿のパッケージです。
重ね合わせた部分が折り返して、その部分が蝶のように見えて可愛いですね!
このようなパッケージは基本的に開くと一枚物のパッケージである場合が多いです。
それは実は、日本古来の思いが込められているからです。
パッケージの役割として「包む」があります。
この「包む」というのは、実は日本人独特の感性なんです!
もともと、「包」という文字は象形文字で「お母さんのお腹にいる赤ちゃん」意味なんです。
お母さんが我が子を思う。
そんな優しい思いが込められています。
日本人は商品やお礼の品は、風呂敷や袱紗(ふくさ)に包んで渡します。
これは「心を包んで渡す」という日本人独特の文化なのです。
(ちなみに海外などでは容器に「入れる」という文化)
また、「包む」は「慎ましい(つつましい)」の語源でもあります。
ちなみに、このパッケージの起源と考えられる「風呂敷」ですが
どうやら奈良時代(710年~794年)には存在していたようです。
(正式に「風呂敷」と呼ばれるようになったのは室町時代から)
以来、日本にはこの「包む」=「慎ましい」という文化ができました。
贈答品などを渡すときに、直接手で渡すのが失礼とされていますね。
風呂敷に包んで持参するのが礼儀とされています。
ちなみに、手渡す前に風呂敷は解いて、贈答品のみを渡すのが作法です。
風呂敷は持って帰らないといけません。
しかし、最近はは「風呂敷」自体をギフトラッピングと捕らえて、
そのまま贈ろうという提案もされています。
パッケージの語源、起源、調べてみると意外と面白いですね。
深イイ話が、
「包む」が「お母さんのお腹の中の赤ちゃん」の象形文字であること。
「包む」が「慎ましい」の語源であること。
パッケージトリビアが、
「パッケージ」が日本独特の文化であること。
「パッケージ」の起源が風呂敷で奈良時代からあることでした!
このような誇りのある仕事に就けてうれしく思います。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。