【コンセプトは「おうちでバル気分」!マルハニチロの「CASA de BAR(カーサ・デ・バル)」】
【コンセプトは「おうちでバル気分」!マルハニチロの「CASA de BAR(カーサ・デ・バル)」】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
さて、本日の質問はペンネーム「カメレオン少年」さんです!
「この商品を売れるようにしたいので、パッケージ制作を宜しくお願いします」
松浦「はい!了解です!ちなみに、その商品のコンセプトは?!」
少年「はい、・・・特にないです。」
松浦「・・・え?そうですか。」
実は笑い話ではなくこんなことがよくあるんです。
このカメレオン少年さんの「特にない」というのは極端かもしれませんが、
こんなことはよくあります。
「なんとなく、うちの設備で製造できそうだから」とか、
「東京で流行っているらしいので、うちでも」とか、
「あの会社の商品が売れているから、パクリで」とかです。
自分の主体性というか、コンセプトがない商品です。
でも、やっぱり思うんです。
最初に「コンセプト」という土台があるから、それに合う商品開発があり、パッケージ制作されるのだと。
1)コンセプト
2)商品開発
3)パッケージ制作
こんな風に積み上がっていくもんですね。
最初の土台がないのに、なかなかパッケージ制作まで積み上がって行きません。
さて、こんな商品がありますよ。
マルハニチロさんが2015年3月から発売開始した商品で「CASA de BAR(カーサ・デ・バル)」シリーズ。
ワイン向けとウイスキー向けの缶詰シリーズをそれぞれ新発売した。
ワイン向けに開発したのが、「CASA de BAR(カーサ・デ・バル)」シリーズ。
「CASA de BAR」はスペイン語で「バルの家」という意味だそうです。
コンセプトは「自宅で気軽にバル気分を味わいながらワインを楽しむ」!!
ワインを楽しむための、「家飲みバルメニュー」を揃えたんですね。
パッケージにもこだわってます!
バルって、よく黒板メニューをおしゃれに書いてますよね!
パッケージはこのバル店内の黒板メニューをイメージ!
だから「パッケージは黒板手書き風」になっています。
・・・ね!
1)コンセプト・・・「自宅で気軽にバル気分を味わいながらワインを楽しむ」
2)商品開発・・・「家飲みバルメニュー」
3)パッケージ制作・・・「パッケージは黒板手書き風」
こんな風に、しっかりと積み上がっていってますね!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。