【包装タイムズの2016年新春1月1日号に実は特集されておりました】
こんにちは。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
昨日の大阪で受講した松野恵介さんと尾崎里美さんのセミナーの興奮がまだ鳴り止まないです割
さて、私ごとですが、実はパッケージ業界の業界紙
「包装タイムズ」の2016年新春1月1日号に実は特集されておりました!
ちょっとパッケージマーケティングの番外編として、
何日かに分けて、私の部分だけですが、紹介させて頂きます。
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今日お集まりの皆さんは大企業ばかりですので、当社は中小企業の立場からコメントさせて頂きます。
現在、徳島で包装資材の卸業を営んでいます。
2002年、私が27歳の時に「パッケージ松浦」に入社し、現在に至っています。
競合他社に勝とうと思ったら、価格か、多配送しかない、
それが我々中小の卸売り業の実態だと思います。
御用聞き営業、・・・いや、言いなり営業、
それが業界のスタンダードな営業スタイルで、当社もかつてはそうでした。
転機は2011年にエクスペリエンスマーケティングというマーケティング手法に出会ったことでの気づきです。
パッケージに求められる価値は2つしかない。
一つは「安全安心」に商品を輸送する手段であるということ。
もう一つは「販売促進」で、店頭で商品が飛ぶように売れて欲しいことです。
納期が間に合う、材質や印刷が間違ってないなどの「安全安心」については
絶対に守らないといけない価値であり、競合他社も守っている。
それならば、当社は「販売促進」提案ができるようになろうと決めました。
そのために実行したことが、毎日一記事ずつ、パッケージに関するブログを書くことです。
変化は84本目になった時に訪れました。新宿の会社から「講演をして下さい」との依頼を受けました。
以来、今日まで200本以上の講演をさせていただいています。
2013年から自身を「パッケージマーケッター」と名乗り、
自社のホームページでも「パッケージを売らないパッケージ屋」として、
世界で唯一、自身の職業としてお客様と関わりを持たせていただいています。
「パッケージマーケティング」とは、簡単に言えば「パッケージによる売れ続ける仕組みづくり」です。
講演を行うようになってから仕事内容も変わりました。
「見積りさせてやる、安くしろ」ではなく、
「一緒に売れるパッケージを考えて欲しい」というスタイルです。
例えば、インスタント味噌汁のパッケージ開発の依頼がありました。
通常だと「美味しいよ、安いよ、便利だよ」という価値訴求しかないインスタント味噌汁ですが、
そこに「旅の思い出」という価値を付加しました。
ご覧の通り、松山城と道後温泉、しまなみ海道です。
そしてポイントは裏面にハガキを印刷しています。
このようにパッケージを変えることで、商品の価値が変わります。
「インスタント味噌汁」ではなく「旅の思い出」を買うようになるのです。
売価は通常の味噌汁よりはかなり割高ですが、観光客などに受け入れられ、ヒット商品になりました。
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また明日に続きます!
お楽しみに!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。