【思わず私の妻が「このパッケージサイズいいわぁ~」と話しかけてきたカゴメさんのスマートPET】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
昨日の夜、妻が突然、私に話しかけてきました。
「この野菜ジュールのパッケージサイズ、いいわぁ~」
なにかと思ってみると、KAGOMEの野菜ジュースやトマトジュースでした。
さらに続けてこのように言いました。
「パッケージにも書いてあるけど、3~4日で飲みきれるちょうどいいサイズなのよね~」
「なるほど~」と思い、いったい何ミリリットル入っているのかを見てみると「720ML」でした!
中途半端ですね~。
いったい、なぜこのパッケージサイズになったのでしょう?
調べてみると、このサイズは「スマートPET」と呼ばれ、
2014年4月から登場しているようです。
“野菜を毎日おいしく手軽に摂って頂きたい”
というカゴメさんの思いで、900mlPETでずっと販売されておりました。
カゴメさんは美味しく飲むために3~4日以内に飲んで欲しいのですが、
世帯数の変化などで、飲みきるのに4日以上かかっていたようです。
そこで、適正なサイズを調査!
その結果、720MLが最適であるという判断になったそうです。
実際に、コップいっぱいは180MLくらいなので、コップ4杯分!
一人でも、3~4日で飲み切れますね。
ちなみに大容量PET商品にはこんな不満もあるようです。
●持ちにくくて、注ぎにくい!
●冷蔵庫の中で邪魔!
ということで、パッケージ側面にはきっちりとチェックリストでお客さんにそこことを伝えてますね!
カゴメさんのスマートPET!
素晴らしい取り組みですね!
中小企業の皆さんには
「容量って、ぴったり500MLとか1000MLじゃなくってもいいんだ」とか
「適正なパッケージ容量ってあるんだ」ってことを教えてくれます!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。