【昨年、あっと言う間に売り切れた西地食品さんの「武士の握り飯米」】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
本日は福山オリエンタルホテルで目覚めました!
さて、昨日も知人と話し合っていたのですが、
「味で差別化って難しいね~」という話になりました。
例えばですが「徳島でうまいラーメン屋連れて行って」と聞かれると、
私も何軒か思いつきます。
ところが「徳島でめちゃめちゃマズイラーメン屋連れて行って」と言われるとどうでしょう?
「そこそこのラーメン屋」はあっても、「めちゃめちゃマズイ」ところはないですよね。
そうなんです。
もう、「ある程度美味しい」のは当たり前で、どこもそこそこ美味しいのです。
だから、これからの商品は「味」がいいのは当たり前で、
さらに、「ストーリー」とか「思い」とかを伝えるようにしないといけないんですね。
さて、今日の話は昨年、パッケージ松浦で開発した「お米のパッケージ」の話です。
西地食品さんという創業文政6年(西暦1809年)のめっちゃ歴史ある会社のお米。
もちろん、お米はめっちゃめっちゃこだわりの品!
農薬も極力少量!
除草剤や殺虫剤も使ってない素晴らしいお米。
さて、ここで考えてみてください。
お米のパッケージに
「こだわりの米」
「低農薬」
「除草剤・殺虫剤不使用」と書くとします。
それだけでアナタは欲しくなりますか?
・・・なりませんよね。
そんなキーワードはもはや「記号」になっているからです。
「もっと西地食品さんの価値を伝えたい」
「もっというなら、作り手である吉永昭二さん好き・楽しいが伝わるもの」
そんな風に考えると突破口がありました!
吉永さんが「武士」が大好きであるということ(笑)
歴史ある会社も、低農薬のお米も他にありますが、
吉永さんの「武士好き」というのは他にない価値なのです(笑)
この「好き・楽しい」を発信するとどうなるのか?
こうなりました!
「武士の握り飯米」
きたー!
吉永昭二さんのコスプレきたー!(笑)
このイラスト、実は実際に吉永昭二さんのコスプレ画像をイラスト化したもの!
た、た、楽しい(笑)!
「低農薬」や「殺虫剤不使用」とは書きません!
この武士である吉永昭二さんが雑草や虫から米を守る様子をしっかり書いてます!
「極最低限の農薬で、草ぼうぼう、虫だらけの田んぼ、武士が虫から守り抜いたお米。」
・・・うぅ~ん、かっこいい!!
「歴史ある会社」とは書きません!
「文政六年創園、時を越える想い」と表記!
いやー。
物語を感じますね~。
お陰様で昨シーズンはあっと言う間に売り切れてしまったこの「武士の握飯米」!
今シーズンは必ず手に入れなければ(笑)
西地食品有限会社
徳島県阿南市新野町谷口121
http://nishiji-foods.shop-pro.jp/
0884-36-2284
info@nishiji-foods.com
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。