【品種や産地よりも、誰が、どこで、どんな思いで、どんなストーリーを持って作ったかをパッケージで表現することが大切】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
突然ですが、アナタがお米を買うときの決め手ってなんですか?
例えばスーパーで
「徳島県産 こしひかり」
「香川県産 ササニシキ」
「秋田県産 あきたこまち」とかありますよね。
どれも同じ5kg袋が、同じ2000円で売っていたとしたら?!
うーん、決め手がないですね。
これは何を表しているかというと
「産地」とか「品名」は単なる「記号」であるということ。
お客さんが購入する決め手にはならないということ。
(※魚沼などのブランド産地などはちょっと別)
さて、そんなお米売り場にこんな商品があったらいかがですか?
「子を想う親の気持ちで作る福田さん米」
おー!
気になりますねー。
その商品に掛ける作り手の思いが伝わってきます。
普通に品名を付けると
「和歌山県産 きぬむすめ」になるんですが、これだと記号。
伝わらないですよね。
他にもあります。
「女性のチカラと植物のチカラで育てた本気米」
これも普通に名前をつけたら
「山形県産 こしひかり」なんですが、やっぱりストーリーが伝わりません。
ちなみに、
「女性スタッフばかりで、本気で米作りに取り組む「山形ガールズ農場」。長期発酵させた植物整体人、どくだみや唐辛子など30種類の植物で作ったミスト(霧)で育てたお米を14日間自然乾燥。玄米でも、柔らかく炊きあがります。」
というストーリーを表現してます。
すばらしい。
こうやって、品種や産地よりも、
誰が、どこで、どんな思いで、どんなストーリーを持って作ったかをパッケージで表現することが大切ですね!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。