【「アリガトウ」がいつもの10倍伝わるパッケージ!コンセプトがパッケージの開封とともに完成!】
そもそもお土産物が欲しい人は、お土産物なんて欲しくないワケです。
ただ、「徳島に行ってきたよ」という報告をするのに手ぶらだと行きにくいだけ。
持っていくことによって、話が弾んだり、人間関係が良くなればいい訳です。
だったら、パッケージにも話が弾む仕掛けが欲しいですよね!
あ、おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
本日、紹介させていただくのは「ひと口果子」。
HIGASHIYAさんが10周年で販売商品。
パッケージには“恵みの雨”をイメージした、水たまりをイメージした抜き加工が施されています。
そしてご覧の通り、パッケージに蟻がウジャウジャしていて一瞬、ギョッとするかも知れません(笑)
コンセプトは「たくさんに人がアリガトウでつながらう」こと。
だから、パッケージの表面に蟻がたくさんいる(笑)
・・・と言いながら、実はパッケージには9匹しか蟻がいないのです。
一体、残りの一匹はどこに行ったんでしょうか??
あ!居ました!
なんと、居たのはパッケージの中、お菓子に印刷されています!
はい!もう、お気づきですよね。
パッケージの9匹と中身の1匹で、蟻が10匹「アリガトウ」ですね(爆)
パッケージを開けた時に始めてコンセプトの
「たくさんに人がアリガトウでつながらう」が完成するというパッケージです。
こんなことを渡す相手に伝えるだけで、
いつもの10倍は「ありがとう」が伝わる気がしませんか?
※2013年の10周年記念限定でしたので、今は手に入らないようです。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。