【復活せよ!日本伝統の桐下駄!進化しなければ消え去るのみ!~みかも木履の取り組み~】
ダーウィンの進化論にありますね。
「強きものが生き残るのではない、賢きものが生き残るのではない、変化に対応したものが生き残る」
うーん、名言ですね。
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
今日のお話は「進化しなかったことで消えつつある桐下駄が、進化することで生き残ろうとしている」というお話。
さて、このブログを見てくださっている方で、
「下駄をお持ちの方、手を挙げてください!」と聞くと
何人の方が手を挙げるでしょうか??
きっと、ほとんどの方が下駄を持ってないと思います。
靴箱に下駄がないんです。
もし、持っていたとしても「普段、履いてますか?」と聞くと、さらに減るでしょうね。
なぜでしょう?
だって、下駄って、
●日本古来の履物であり、
●日本の気候にあった履物であり、
●日本人の足型にあった履物ですよ!?
答えは明確です。
「洋装・カジュアルに合わない」からですね。
日本の服装は和装から洋装・カジュアルに大きく変わりました。
この世の中の変化に、下駄はまったく対応しなかったのです。
進化をしなかったのです。
だから、今、日本から消えそうになっているんですね。
消えそうになっている3つのポイントはこちら
●カジュアルに合わない鼻緒
●鼻緒で靴ズレしまくり
●アスファルトが歩いにくい
ここに一石を投じるのが「みかも木履」さんです。
社長の金村さんは語ります。
「下駄も進化しなければならない」
そこで取り組んだのが「カジュアルにも合う桐下駄」の開発。
メインの変更は鼻緒をスエット生地にしたこと!
そして底にゴムをつけました。
すると、このような変化がっ!
●カジュアルにも合うようになる
●鼻緒で靴ズレしない
●アスファルトで歩けるように底にゴム
こうやって進化すると、現在、下駄の価値が見直されつつあります。
私もお気にいりっ(笑)
パッケージはこの桐下駄のシンプルな感じを邪魔しないように、
ロゴとブランドカラーだけのパッケージにしました。
シンプルだけど力強いパッケージです。
ちなみに、本当に普段履きで下駄を履いている人が少ないので、
「ええっ!?松浦さん、下駄なんですか?」
「うわー、すごいおしゃれですね」
なんて言ってくれることが多いですよ~。
この夏、進化した桐下駄で、人と違うファッションを提案させていただきますっ!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。