【「3C分析ってなんなの?」→「パケマツの仕事で大切にしていることです」】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
プロジェクト・パケマツ企画で、
昨日のブログで徳島ぎょれんさんの「ひじき」のパッケージリニューアルを紹介しました。
その流れってこんな感じだったんです。
1)競合分析
2)3C分析
3)ポジショニング
これはパッケージ松浦で仕事を進めていくときの最低限の3ステップです。
(※もちろん例外もあります)
この中で「3C分析って何?」というお声も頂きました。
確かに、いきなり言われてもわからないですよね。
失礼しました。
本日はその補足解説させて頂きます。
私は「3C分析ってなに?」と聞かれると
簡単にこんな風に答えます。
「(自社の)いいところ×(他社と)違うところ」です。
例えばアナタが「ひじき」の販売をしている会社の社長だったとして、
「御社のひじきの特徴は?」と聞かれます。
そして「味が旨い」と答えたとします。
でも、これって、きっと競合他社も言ってます。
「うちのひじきは味が旨い」って。
つまり、あなたの会社が打ち出している価値も、
競合他社が打ち出している価値も、
まったく同じ価値なんです。
「(自社の)いいところ×(他社と)いいところ」です。
お客さんが受け取るのも「味」という価値ですね。
完全なる同質化競争。
じゃあ、価値が一緒なんだったら、あとはなんで比べますか??
・・・そう!
価格ですね。
安いほうがいいということになる。
3C分析をすると、この同質化競争から抜け出すヒントになるんです!
3Cの「C」は3つのCの頭文字から来てます。
顧客 Customer
競合 Competitor
自社 Company
通常、
顧客は「味」のよいものを求めます。
競合は「味」のよいものを提供します。
自社は「味」のよいものを提供してます。
この3つの円が重なるところが、
まさに「同質化競争」真っ只中!
「価格競争」のゾーンなんです。
いわいる「レッドオーシャン」なんて呼ばれたりもするところ。
ここでガチンコ勝負を仕掛けると、もう大変!
だから、「(自社の)いいところ×(他社と)違うところ」を見つけていかないといけない。
表現していかないといけない。
そこでこの青い部分を探すのです。作るのです。
昨日の徳島ぎょさんさんの場合は
●海外産→徳島産
●シニア→主婦
●パッケージがありきたり→ひじきにはない朱色
●パッケージが文字だけ→イラストを使う
などでした。
こうやってパッケージで強みを作って行ったんですね!
3C分析をすると、同質化競争から抜け出して、異質化するきっかけになりますよ~。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。