【実は酔っぱらいのぐでんぐでんの二人の会話から始まった「やくそく庵」のパッケージ開発話(笑)】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
私はよく飲みに行きますが、それが仕事に繋がることもあります。
2014年に東光(メディックス)の佐藤雅俊さんと一緒に呑んでて、
「新しいストッキングを開発する」という話を聞きました。
お互い、でろでろに酔っ払いながら
「それじゃー、ブランディングやパッケージ開発を一緒にやろうよ~」
となったことを鮮明に覚えております(笑)
メディックス(東光)さんは医療業界で屈指のストッキングメーカー!
そのメディックスさんが一般向けに、むくみや疲労回復のストッキングを販売しています。
どんな人に向けて開発したかというと、こんな方!
★★★★★
ペルソナ
年齢:29歳 氏名:田中朝子さん
仕事:アパレルブティック勤務 副店長 接客担当責任者
家族:独身 7年前から東京に出てきて一人暮らし
年収:280万円
趣味:インターネット通販(本当は買い物も好きだけど、時間がない)
ライフスタイルと悩み:副店長として責任のある立場を任されている。
最近、スタッフが一人辞めたので毎日、シフトに入っている。
毎日の9時間の立ち仕事。
生活は決して楽ではないが、やっぱりアパレル業なので、見た目に気を使わないといけない。(・・・と店長からも言われている)
服、化粧品、靴、・・・。いろいろ買わないといけないので大変!
本当に足の疲れとむくみは悩んでいる。でも、病院に行くほどじゃないし、定期的にマッサージやエステに通う余裕はない。とは言っても、勤務中にサロンパスを貼るなんてとてもできない。
脚に効果あるといわれているストッキングを履いたけど、いまいち実感できない。そもそも家の中で履けるタイプしか試した事が無いし…
心の叫び:もう、これ以上、どうしろっていうのよ!私だって頑張っているのよ!
店長もスタッフも好き勝手、言っちゃってさ!
売上が上がらないもの、スタッフが定着しないのも私のせいだっていうの?私だって頑張ってるのよ!
・・・・あ、いけない、お客さんが来た!「いらっしゃいませ!」
そうそう、お客さんの前で気を抜いちゃダメ。笑顔で、にこやかに。。。
・・・あーっ!私、無理してる!もう9日連続勤務よ!足もパンパン、誰か、どうにかして~(泣)
★★★★★
いやー。
ここまで絞り込むと後のパッケージ開発がぶれません!
ネーミングは「やくそく庵」になりました。
「働く女性の足に 癒しをおやくそく」というコンセプトで、3つの意味を込めています。
1 約束・・・癒しの約束するということ。
2 薬足・・・医療用品業界でノウハウを培った「薬」のような存在であること。
3 躍足・・・そして、躍動する足を手に入れて欲しいということ。
通常のストッキングのパッケージといえば
「女性モデルの脚の写真」が掲載されている場合がほとんとです。
「やくそく庵」のパッケージは、
「癒しをおやくそく」のコンセプトの元、写真は一切使用しておりません。
「癒し」をイメージさせる「猫ちゃん」のイラストを採用。
パッケージ表面では「おつかれさま 明日はきっと楽になるよ」
パッケージ裏面では「明日の私とお約束」と、
猫ちゃんが女性を励ましてくれています。
ネコちゃんに癒されたい女性は、よかったらHPを見てみてね♪
株式会社メディックス
担当 上野ひとみ
徳島県徳島市応神町吉成字西吉成42番地
Tel 088-683-3456 (代)
Fax 088-683-3455
E-mail t.toshimitsu@toko-inc.co.jp
会社 http://toko-inc.co.jp/
商品 http://www.yakusokuan.jp
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。