【自動思考の罠から脱却せよ!そのパッケージサイズは適正ですか?横並びですか?】
こんにちは!
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
本日の午前中は徳島県三好市池田町に行っておりました!
「あ!池田高校の?!」と思った方も多いかと思います。
そうです。
「やまびこ打線」で有名な甲子園を騒がせた池田高校のあるところです。
なんのために行っていたかというと、
柚子生産者の中村農園へ行っておりました!
いやー!
標高360m!
なんて素敵な景色!
目的はもちろんパッケージの開発なんですが、
実際にこうやって現地を見て企画するって大事なんですよね~。
仕事の話はこんな感じです。
中村「1.5kg箱パッケージを作って欲しいんです」
松浦「なるほど、1.5kg箱ですね」
中村「そうです。1.5kg箱です」
松浦「ところで、なんで1.5kg箱なんですか?」
中村「・・・え?」
松浦「1.5kgというサイズの理由です」
中村「うーん、JAさんも他の農園さんもそのサイズが多いですから」
はい!ストップです!
どうやら、中村さんは「自動思考の罠」に陥っていたようです。
まあ、一般的な決め方ではあるんですけどね。
ちょっと例え話で考えてみてください。
市場に柚子を出したら、柚子は全部1.5kgだった!
じゃあ、お客さんは何を見て購入を決めるのでしょう?
全部が1.5kgなんだったら、もう「価格」になっちゃいますね。
(※もちろん、ブランド産地、カリスマ生産者などは別)
1.5kgって、大体10~12玉になるそうです。
そんなに、柚子もらっても、要らないですよね(笑)
であれば、もっと容量の少ないパッケージにする。
あるいは「kg」を辞めて「玉」表示にする。
こんなのもありですよね。
そうなると「柚子は欲しいけど、1.5kgも要らないのよね」という人が手を伸ばしてくれるようになりますよね。
・・・ということで、そんなパッケージ開発に今から取り組みます!
いやー、楽しみになってきました!
実際の販売時期は10月中旬くらい!
どうぞ、後日報告ブログをお待ちくださいね!
もちろん、仕掛けはそれだけではありません♪
<追記>
柚子生産者って実はとっても苦労しているんです。見てくださいこの柚子のトゲ!ものすごいでしょう!
この棘が樹木化してもはや凶器になっちゃうんです。収穫の時はこの凶器ようなトゲが体に刺さりまくって血だらけになったりもするそうです。
そんな過酷なの作業して私たちに柚子を届けてくれているのですね!これから柚子を味わうときは、そんなことに感謝しながら味わいたいと思います!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。