【同質化競争に果てがないんで、違うことを考えよう。年越し蕎麦は諦めて、年越しうどんを目指すどん兵衛】<パッケージデザイン・制作のパッケージ松浦(四国徳島)>
おはようございます。
まだ年末年始の気分が冷めやらず、リハビリ気分の松浦陽司です。
いつも思うのですが、「同質化競争」って辛いっすね。
量だけの競争とか。
価格だけの競争とか。
話は変わるのですが、クイズです。
もし、あなたが「うどん屋さん」だったとしてですよ。
順調に営業ができていました。
・・・ところが突然、異変が起こります!
北隣に、丸亀製麺(株式会社トリドール)
東隣に、つるまるうどん(株式会社フジオフードシステム)
南隣に、はなまるうどん(株式会社はなまる)
西隣に、楽釜製麺所(株式会社三光マーケティングフーズ)ができちゃいました。
あなたならどうします?!
・・・ちょっと手立てがないっすね。
だって、最大手4店舗が隣近所にあるんだから。
もし、勉強してないと、
「よそが280円だから、うちは250円だ」とか、
「隣りが500gだから、うちは800gだ」とか、
量とか価格の勝負に陥(おちい)ってしまいます。
これが一番しちゃダメなこと!
だって、資本主義社会で勝てるわけない!
こんな質問をすると、勉強してない人ほど
「安さしかないだろ」って答えます。
そんなことないのにね。
勉強している人たちに尋ねると、それこそ無数の解決策が出てきます。
「高級なうどん屋を目指す」
「うどんを止めて、蕎麦屋になります」
「この場所を撤退して、他に引越しします」
はい。
選択肢が増える訳です。
ところが勉強してない人ほど、やっぱり答えます。
「値段を下げなきゃ」
勉強している人に聞くと違います。
「うん、この4軒にお米を下ろす米屋になるわ」
ここまでくるとすごいっすね。
さすがっす。
選択肢持ってますね。
これを例えば、年越しそばに例えてみます。
「うどん屋は年越しは関係ないよ」
うん、これは貧する考え方ですね!
日清のどん兵衛さんがやっている施策がこちら!
「年明けうどん」
年末が細く長くの年越しそば!
だったら、うちは太く長くの年明けうどん!
うん、新しい意味付です。
でも、こうやって意味付することで、新しい価値が生まれますね!
そして、新しい価値が生まれる。
こういったことを見習って行きたいっすねーーーー。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。