【陥りがちな「こだわり、厳選、旨い」という考え方から離れてみるパッケージ開発】<パッケージデザイン・制作のパッケージ松浦(四国徳島)>
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
あなたが「干し芋」を売るとしたらどうします?
たぶん、こんな風に言う人が多いんじゃないかな?
1)製法にこだわってます!
2)素材は厳選してます!
3)なにより、旨いです!
この時点で、あなたは随分と損してます。
だって、隣りの干し芋やさんもそう言ってるでしょ?!
この3つはもはや当たり前のことで、
お客さんにとってのメリットや、
他社との違い、
独自の価値にはならないってこと。
あ、ダメですよ!
だからってまずかったら(笑)
「じゃあ、どうすんのよ?」ってことなんですけど、
魅せ方(取扱方)を変えたらどうでしょうか?
あるいは、熟成度合いを感じてもらうとか?
食べ比べる楽しさとか。
例えばこんな感じ。
達磨庵 熟成平ほしいもパッケージ
およそイメージする「ほしいもパッケージ」とは全く違う形状にデザイン。
うん、こうすることで、雑貨としての価値が高まってきます。
さらに、注目して欲しいのが「12」とか「24」の数字。
実はこれ、12ヶ月熟成とか、24ヶ月熟成とかの、熟成具合。
最長で60ヶ月!!
「えーー!60ヶ月も熟成されてるの?」ってことがびっくり!
熟成を深めることで、味わいが変わってくる。
この熟成を食べ比べることができるのもこの商品の魅力ですね!
1)魅せ方→雑貨風
2)熟成度合い
3)食べ比べ
って価値が変わって、今までの干し芋と全く価値が変わってきたと思いませんか?
どこでもあるような、同じような伝え方
1)製法にこだわってます!
2)素材は厳選してます!
3)なにより、旨いです!
より、伝わってきますよねー。
このこと、伝わってますか?
パケマツ事例ではないんですけど、
いいパッケージだなと思って紹介させて頂きました!
出展
https://tatumaun.jp/products/product03/
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。