【平面で見るなっ!立体で感じろ!パッケージ開発の注意点を雅乃郷「神武米」パッケージを事例に】<パッケージデザイン・制作のパッケージ松浦(四国徳島)>
2017年5月31日(水)
奈良県の雅乃郷さんに企業訪問!
前回はオコメール神武米を作成したのですが、いよいよその次のステップです。
5kgや10kgのお米のパッケージなんですが、いつもとは事情も事業も違います。
「パッケージは別注(オリジナル印刷)した方がいいですよ」
って言うことが多いんですが、今回はあえて
「既製品の袋に、シールを貼って対応する」方向で行きます。
雅乃郷さんは奈良県の障害者支援施設。
障害者(利用者)さんにお米の小分けの仕事を作るのも目的の一つ。
だから、パッケージも非効率な方が、シール貼りって仕事が一つできるんですよね。
「そんな方向性はオカシイ!!」
と、吉川さんと掴み合いのケンカになったこともある(笑)
パッケージのデザインを検討する上で、気をつけたいのが
「平面で考えないこと」です。
どうしてもシールのデザインなどは、平面で判断しちゃうことが多い。
でも、実際に紙袋にお米を詰めてみて。
さらに、シールのデザインを切り取ったものを当てて見る。
うん、平面のときとは丸で違う印象になることもあるんです。
実際にこの日も、平面で最初見たときに「絶対、これがいいね」という案が、
立体的に見たときに「あれ?なんか違う」って話になりました。
こうやって実際に近づけて検討することが大切ですね。
さらには、もしできるなら、実際の売り場にちょっと並べてみる。
・・・これはなかなか勇気がいるし、店舗の理解がないと協力してくれませんが!
ダメなら、店舗の写真をとって画像だけ貼り付けてみてもいいですね。
・・・写真撮影不可のお店もありますが(汗)
そんなこんなでまだ完成はしておりませんが、
この秋発売に向けてパッケージ開発しております!
雅乃郷さんは非常に和気藹々としていい社風!
こんな人たちが関わるお米って、美味しそうですねー。
吉川さんともすっかり仲直りしました!
頬の傷はいい思い出っす(笑)
これからも宜しくお願いします!!
神武米に関するお問い合わせはこちら!
雅乃郷 地域を結ぶおむすび会
〒635-0123
奈良県高市郡高取町市尾1075
0744-52-5155
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。