沈黙と雄弁はどっちが優れているのか?
昨日は高松へマーケティングのセミナーに行っておりました。
突然ですが、みなさん、「豹変」の正しい使い方はどっちでしょう?
A.相手を見て、態度を豹変させた。
(悪い方へ変わった)
B.今年に入って、彼の仕事ぶりが豹変した。
(良い方へ変わった)
答えは「B」です。
豹は秋になると毛がはえ変わり、見事な毛色になるから、この言葉ができたそうです。
良い方へ変わるという意味なんですね。
ちなみに、ネットで調べたら、「本来は良い方へ変わること、今は悪い方へ変わることに使われている」と2通りの意味が書かれています。
あと、「沈黙は金」という言葉があります。
「あんまり語るより、沈黙する方が賢いですよ」というような意味で使われます。
実はこの言葉には続きがあるそうです。
全文は「沈黙は金、雄弁は銀」といいます。
これを見て、「なんだ、やっぱり沈黙の方がいいじゃないか」と思うのですが、実は違います。
この言葉が生まれたころ、金よりも、銀の方が価値が高かったのです。
銀のグラスでワインを飲むと、もし、毒を盛られたときに変色するので気づくそうで、金よりも貴重とされていました。
つまり、本当の意味は「沈黙も大切ですが、大いに語りなさい」という意味です。
もう、これについては、ネット辞書でもこの解釈はありません。
マーケティングの講師に言わせると、
「語らなければ何も伝わらない。言葉は全生物で人間だけが使える特殊技能。これを駆使しないでどうする」ということです。
私は両方とも、間違って使っていました。
恥ずかしい話です。
みなさんはいかがでしたか?
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。